へなちょこ雑貨店。 一寸の虫の五分のたましい物語。 |
第32回 ジャンクヤード撤退
ご来店ありがとうございます。 ちょいとご無沙汰しておりました「へなちょこ雑貨店」こと 26 two-sixでございます。 先日、「26オリジナル・シガレットケース」の 第一便の発送をさせていただきました。 そろそろ皆さまのお手元に届いておりますでしょうか。 早速ご感想メールをくださった皆さま、 この場を借りましてお礼申し上げます。 わたしどもはもちろん、 製作者のゴチョウにも大きな励みとなっております。 そして、 第二便以降の予定とさせていただいております皆さま、 過日お知らせいたしました納期まで、 今しばらくお待ちくださいまし。 その際には、ご期待にそえる商品をお届けいたします。 さて当店は、先日お知らせいたしました通り、 2月20日をもって 原宿のお店を閉めさせていただきました。 それからのオオタケは、電脳部長と化し、 26 two-sixホームページの作成に 試行錯誤の毎日を送っております。 公開まであと一歩のようです。どうぞご期待くださいまし。 わたしオガワはと申しますと、 世を忍ぶ仮の姿にて、のらりくらりと 人生何度目かのアルバイト生活に入っております。 バイトに関してはまた改めてお話しさせていただくとして、 今回はジャンクヤード撤退前後のお話を させていただこうと思っております。 お時間のあります方、どうぞおつきあいくださいまし。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 2月21日(火) 原宿店舗最終日だというのに、 なんの感慨もなく、いつも通りにシャッターを開け、 営業を開始していることに、3時ごろやっと気づくわたし。 夕方、じぶんもお店を持ちたいとお考えの読者の方が ご来店くださり、アドバイスなど何一つも出来ないながら、 お話をさせていただく。 8時、ごくふつうに閉店。 じぶんたちにとっては、ほんの一区切りであるということを 明確にしているため、特に感慨なし。 2月21日(木)12時集合 オオタケと2人で商品の梱包作業。 台車を転がして近所の洋品店に 大きな段ボールをもらいに行く。 とにかく店内が狭いので、 まず棚から商品からすべてを片側に寄せ、 作業スペースを確保。 そして段ボールに番号をふり、 商材の名前と数量をリストアップしながら詰めていく。 作業にテンポが出てきた頃、わたし、バイトの面接へ。 しかも2カ所。単発と短期バイト。 どちらも決定して意気揚々と帰還するも、 すでに夕方の5時過ぎ。 店内はおおかたオオタケが片づけてしまっていた。 すまん、すまん。クレープでごまかす。 2月22日(金)12時集合 助っ人、某大手デパート勤務、ミサイズ(本名)登場。 棚卸しなら任せろ、とばかりにさくさくと仕事が進む。 いやー、本当にサクサク進むもんで、 店内はどんどん片づくのに またしても感傷にひたるスキなし。 夕方オオタケ、バイトの面接へ。 3月半ばからの仕事をゲット。余裕。 今日はミサイズさん、どうもありがとう。 おかげで今日までに済ませなければいけなかった 商品の梱包は予定より4時間も早く終了しました。 ああ、スバラシイ。 2月24日(土)19時半集合 オオタケ、デザイナーKと3人で棚板、壁板はずし。 どう考えても、商品の入った段ボールが店内にある状態では 作業を進められないので、 ジャンクヤードの他店の閉店を待って 作業を開始することに。 よって本日の集合は夜の7時半。 他店の閉店を確認し、段ボールをいったん外へ。 棚板をどんどんはずし、壁板をバリバリはがす。 9時頃、仕事を終えたシカちゃん、登場。 俄然作業スピードアップ。 途中、オオタケ代表、自ら仕事を増やす。 使いかけのまま放置していた塗料のスプレーに うっかり釘を刺してしまったらしく、 茶色の液体を猛烈に噴射し始める。 「ど、どうしたらいい?」と、 吹き出しグチを無謀にも手で押さえつつ聞く オオタケの焦った表情が わたしにとっては久しぶりで面白かった。 シカちゃんと二人で大笑い。 やがて、 みんなで作った店を壊す時くらい涙の一つでも浮かべろよ、 などと思ってるスキに、あっけなく作業は終了へ向かう。 段ボール、棚板、壁板、床材の例のやつなど 全てをジャンクヤードの通路に移動させ、 これまた予定より3時間ほど早く終了。 2月25日(日) スーパー・パーフェクト・ハンドメイドの匠、 ゴチョウ・タカシがこの日は1年ぶりに 「トラックの運ちゃん」に変身。 いやぁ、前にも見たけど、 アンタ本当に2tトラックがよく似合うね。 千駄ヶ谷のレンタカー屋からジャンクヤードまで 2tトラックとKの四駆1台で乗り付け。かなり場違い。 運び出す時間は、朝の10時から、 他店の中で一番早い開店時間である11時半までの たったの1時間半。 効率よくやらないと迷惑がかかってしまうこと必至。 効率…? そういうの、このメンツなら問題なし。 どんどこ運び込み、どんどん縛る。 天候にも恵まれ、ホロいらず。 てゆうか、わたしが予約し忘れた。 さすがのへなちょこフル・メンバー、 他店の最初の一人が到着する前に トラックと四駆は原宿をあとに。 シカちゃん、オオタケ、わたしの3人は電車で移動。 移動先はわたしの埼玉の実家、元小川商店(駄菓子屋)。 数年前から閉店している駄菓子屋の店舗スペースに すべてを運び込む寸法。 わたしの東京のマンションからさして遠くないので、 閉店期間中の通販業務にはさしつかえなし。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 以下、相当な手前みそな感想にて失礼いたします。 こういうメンバーに囲まれて仕事が出来るというのは ひじょうに心地よいものであります。 誤解を恐れずに言いますと、 自分が余計な仕事をしなくて済むのです。 常々思っているのですが、 一見して頼りないメンバーが揃っているグループに じぶん一人が配置されると ああ、この人の動きも補っていかなくっちゃ、 などということを無意識のうちに考えてしまい、 出来ないことまで請け負わなくてはならないような 生意気な気持ちになりがちなんですが、 オールスターズとの作業だと いい意味でじぶんには出来ないことを 「そのままにしておくことが出来る」ことが分かりました。 安心して任せてしまうんです。 そのかわり、じぶんの持ち場をきちんとしようという方へ 意識を持っていくことが出来るのです。 これは、ちょいとした快感でございます。 なんていうか少数精鋭。 もちろん、店の名義はオオタケとわたしのものだけれども、 こと、へなちょこオールスターズにかかっては、 まるでじぶんの事のように関わってくれるのがありがたい。 こういうメンバーって なかなか巡り会えるものではないのでしょう、きっと。 あとは末日までにジャンクヤードの店内をキレイに掃除して 明け渡すのみ。 …のハズでした。 しかし詳細は次回に。 すぐに更新しますよー(予定)。 (つづく)
|
2001-03-10-SAT
戻る |