お仕事で由布院へ行くことがあり、
成田から大分まで初めて、LCCを使って移動をしました。
昨今は都会から地方への移住の話もよく聞きますが
昔と違ってどこにいくにも、
お金も時間も、それほど負担に感じることは少なくなり、
東京にいながらにしての地方での仕事も
ここ数年増えてきていて、
よそものの役割みたいなものは、
微力ながらも感じています。

必要とされるお仕事があるならば、
これからも声をかけてもらえるように、
まずは目立つ場所でしっかりがんばることが、
自分の立ち位置だと思っていましたが、
今回訪れた由布院では、
いいお宿に温泉、美味しい食事、
出会った人たちの地に足のついた文化意識の高さ、
見上げれば由布岳がある景観は、ほんとに素晴らしく、
温泉付きのアトリエなんてよろしいなーとか、
帰宅後はいつもよりリアルな妄想で、
移住計画なんかを頭の中で楽しんでいます。
と同時に旅に出ると、自分の住んでいる東京の良さにも
たくさん気がつくものですね。
旅っていいなー。

時代がほんの少し戻ったような、昭和の風景が大好きで、
飛行機なんかで地方にビューんと飛んで、
そんな場所にポンと立っていると、
なんともいえない、こみあげてくるものがあり、
自然と体のネジが緩んでいきます。

求める刺激と安らぎの比率は歳とともに変化して、
実感として今の自分の体の声を聞けば、
安らぎ少し多めでね、とささやきます。
その気持ちとは逆に、キャリアを重ね、
ありがたいことに仕事に対する理解者も増え、
モチベーションはどんどんあがり、
出てくるアイデア、表現力、技術力、
そしてやる気も人生最高潮ナウで
休んでる場合ではあーりませんからどうしよう。

体は休息を求めつつ、
やりたいことであふれている、
せめてそのギャップを埋めてくれる、
ちょうどいい環境っていったいどこだろう。なんだろう。

59歳で亡くなられた大好きな絵描きの
谷内六郎さんの画集を、最近またよくみています。