イラストレーションのお仕事にも
いろんなジャンルがありますが、
音楽関連のお仕事は、作り手さんの創作の世界に
ぐっと入り込める機会でもあり、
いつもたくさんの刺激をもらえるので、
好きなお仕事のひとつです。
向こう側に見えるファンの皆さんの顔も
意識しつつなので、難しいお仕事でもあるのですが
そこがまたやりがいでもあり、
それが憧れの作家さんだったら
尚更、喜びもひとしおです。

初めてそういう気分を味あわせてもらえたのは、
若い頃にとても影響を受けた
ムーンライダーズのP.W Babies Paperbackの
ジャケットを描かせていただいた時で、
あのときの喜びを思い出すと今でもニヤニヤします。

スピッツのジャケットを描かせていただいたときは
たくさんの方に
自分の絵を知ってもらえる機会にもなったし、
随分前のお仕事なのに、展覧会などすると
今だにファンの方々が足を運んでくださいます。
メンバーの皆さんとは同世代なので、
彼らが今も第一線で頑張る姿は、
ずっと自分の励みにもなっています。

最近では大好きなKIRINJIの堀込高樹さんと、
絵本を作らせてもらったり、
そういうチャンスにときどき巡り合えると、
最高のモチベーションという名の
ご褒美をいただいたようで、
ほんとに幸運だと思っています。

そんな楽しい音楽関連のお仕事ですが、
ここ数年、何枚も曲やアルバムのビジュアルを
担当させてもらっているのが岩崎愛さんです。
初めてお声がけいただいたときから、
楽曲の素晴らしさからすぐにファンになり、
微力ながらもっとたくさんの人に知ってもらいたいと願って
いつも描かせてもらっています。
一度でも聞いてもらえたら、彼女の作る曲、
歌声に共感してもらえる人はきっとたくさんいるはず。

ほぼ日でずっとお世話になっている山下さんも、
岩崎さんの曲を聞いていただいた最初の頃から
応援してくださっていたご縁もあり、
ついに渋谷PARCOのほぼ日曜日で
「歌と絵の夜。」と題したライブが、
12月7日に開催されることになりました。

自分も何かお手伝いということで
僭越ながらライブペィンティングという形で
参加させていただくことになりました。
音楽に合わせて人前で描いて中継されるなんて、
ほとんど初めてのチャレンジです。
言い出しっぺは自分ですが、
すでになんともいえない緊張感。
でもワクワク半分以上で、
閉塞感ただよう2020年の最後に、
またいいモチベーション（ご褒美）をいただきました。

自分のミスで放送事故的なことがあったら
企画した山下さんのせいというのは冗談ですが、
頑張って企画してくれた友人に恥をかかせないためにも
（そんな余裕もありませんが）、失敗をおそれず、
そしてなにより岩崎さんを盛り上げて、
この先の楽しいにいろいろつなげていきたいなー。

会場での観覧は締め切りましたが、配信があります。
滅多にない機会なのでぜひ参加して見届けてください。