パリと東京を拠点に世界中を旅し、
子どもたちの日常の撮影から、
ファッションブランドのカタログ写真、
コーネリアス、ハナレグミのPV監督まで手がけている
写真家のMIKA POSA(ミカポサ)さん。
「ほぼ日」では「ユラールのTシャツ」の予告編や、
永久紙ぶくろ「OHTO」のCMソングと使い方レシピ。
「パリのちいさなバレリーナ」のコンテンツでも、
すてきな写真を見せてくださいました。
そんなMIKA POSAさんから、
いくつかのおしらせがあります。
まずは最新刊のご案内から。
MIKA POSAさんが、初のエッセイを出版されました。
MIKA POSA
同友館/1680円(税込)
写真家のMIKA POSAさんが、エッセイを?
しかもこの本を出された「同友館」さんは、
主にビジネス書を刊行している出版社なのだそうです。
どんな内容の本なのでしょう?
MIKA POSAさんにお話していただきました。
「なぜ私がフォトグラファーになったか、
そのきっかけを紹介している本なんです。
もともとは私、大手の金融機関にいたんですね。
それが、ある朝、普通に出社したら破綻してたんですよ、
なんの前触れもなく。
この先どうしよう? って考えますよね。
私はA型なのでけっこう手堅いほうなんですけど、
そのときはどういうわけか、
これを機会に今までとはちがうこと、
クリエイティブなことができるかもって思ったんです。
で、旅先で撮りためていた写真を持って、
紹介していただいた出版社の方に会いに行きました。
だめでもともと、という気持ちでお会いして、
パリの風景などの写真をお見せしました。
そしたら編集の方が、
2枚くらい混ざっていた子どもの写真を手にとって
『こういう写真、もっとないの?』と。
私はべつにそういうテーマで撮ってなかったので、
『ないと思いますけど、一応さがしてみます』
そう言って帰ってきました。
ところが家に帰ってみたら、100枚くらいあるんですよ、
パリの子どもたちの写真が。
自然と無意識に撮ってたんですね。
出版社の方に再度みていただいて、
『これだけあるなら本になるじゃない』となり、
あれよあれよという間に出版が決まりました。
本が出たときに思ったのは、
こんな私の作品で本を出してもらったんだから
もっと頑張らなきゃいけない、ということでした。
でも、さてどうしたものかと。
そこから、悩みがはじまるわけです。
私には、写真家としての土台がない‥‥。
悩んでいるうちに、
本を見てくださった方からお仕事がきて、
どんどんつながってはいくんですけど‥‥。
いいのかな? これでいいのかな?
と悩みながら仕事に取り組む日々が続きました。
この本には、その悩みをどうやって乗り越えたかとか、
そういうことが書かれています。
文章を書くのは好きなんですけど、
自分のことを書くのはなかなか難しくて‥‥。
いたらない部分もあるかと思うのですが、
これからクリエイターになりたい人、
とにかく何か新しいことをやりたいと思ってる人に
読んでもらいたいです。
『こんな人でも、こんなことができるようになるんだ。
じゃあ私にだってできるかも』
そう思う、きっかけになったらいいなあと思っています」
続いて、3月に出版されたフォトエッセイと、
その本に連動して開催される写真展のご案内です。
こちらもMIKA POSAさんから解説をいただきましょう。
MIKA POSA
東京キララ社/1575円(税込)
「この本は、3月に出たばかりのフォトエッセイです。
パリの子どもの1年間を、
タイトル通り、はるなつあきふゆと、
追いかけてつくった一冊になりました。
春は公園、夏はバカンス、秋においしいお菓子を作って、
冬はたのしいクリスマス、といった具合で。
すごくたのしい撮影でした。
それで、この本からピックアップした写真を中心に、
6月8日から6月30日まで、
ちょっと長めの期間で
写真展を開催することになりました。
気持ちのいい空間で、
パリの子どもたちの気持ちのいい笑顔を
楽しんでいただけるとうれしいです」
MIKA POSAさん、ありがとうございました。
写真展の詳細は下記に。
JR新宿駅西口から約3分、とっても目立つビル、
コクーンタワーの1階で開催されます。
2009年6月8日(月)~6月30日(火)
【会場】
ブルースクエアカフェ
東京モード学園コクーンタワー1階
「ブックファースト新宿店」カフェ&ギャラリースペース
【TEL】
03-5339-7613
【営業時間】
平日 8:00~22:00
土・日・祝 10:00~22:00
入場無料・会期中無休
MIKA POSAさんのHPはこちら。
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