WAHAHA本舗の設立者であり、
テレビのバラエティ番組やドラマ、CMなどでも
ご活躍中の柴田理恵さん。
もちろん舞台女優としても精力的に活動されております。
柴田さん扮する女探偵を主人公にした
「伴内多羅子シリーズ」の第4弾
「ずっこけ一座の花道」が近々公演開始だとか。
こ、これはなんともすごい味のあるポスターですね。
柴田さん、今回の舞台はどういう内容なんですか?
「自殺を引き止めることを専門にやってる探偵なんですね。
お母さんが家族全員で自殺しようとしてるのを止めたり、
『この中に誰か自殺をしたい人がいる。
誰だか分かるかね?』っていう、挑戦の文句が来たり。
それから、次は、自殺サイトっていうのに集まってきて、
『集団で自殺させてあげます』と。
で、『このカラオケボックスに集まれ』って言われて、
『さあ、皆さん、どうせ死ぬんですから、自殺する前に、
人生で最後に歌いたい歌を歌ってください』って。
とにかく毎回自殺を止めてきまして、
今回は風前の灯にある、たった2人しか残ってない
一座の副座長が依頼人なんです。
『どうも、座長が自殺をしたがってるようだ』と。
それで依頼を受けるわけです。
いつもね、自殺を止めているわけですけど、
その止められた人たちは、私に恩があるわけです。
命救ってもらったんだからって言って、
仲間にされちゃうんですよ、強引に(笑)。
今まで救ってきたみんなが、強引に仲間にされて、
この一座に座員として入り込んで、
『さあ、引き止めることができるでしょうか』
というお話です」
なるほど。
どんどん仲間が増えていくシステムですね。
このポスターの中にみなさん描かれているわけですが
ひときわ大きいこの方が今回のカギとなる
座長さんなんですよね?
「そうです。
今回山本リンダさんが大衆演劇の一座の座長で、
副座長が坂本あきらさん。
東京ヴォードビルショーの私の大先輩です。
この方とか佐藤B作さんに憧れて、私も久本(雅美)も、
東京ヴォードビルショーに入ったくらいです。
その大先輩をお迎えしての公演です。
実はこれ、お芝居自体がミステリーにもなっているので、
『本当に依頼したのはこの人?』とか
『本当に死にたいのはこの人?』といった
謎が浮かんでは消え、また浮かぶという内容なんです。
で、こう、いろいろ複雑なものが出てくるんですが、
そこは実際に観に来てのお楽しみですね。
あ、そうそう、
お客さんも重要な意味を持っていますからね。
ただ見に来る存在じゃないですよ。
前は、犯人を当てる役になってもらったこともあったり
アンケートを採ったりしたこともあるんですよ。
お客さんも大事な登場人物なんです」
お客さんも登場人物なんですか!?
いろいろなアイデアで楽しませてくれますねぇ。
大衆演劇という設定にも注目しておきましょうね。
それにしても柴田さん、
自殺を止める探偵ってすごい役ですよね。
「私はこの芝居を
『元気とか面白くとか、
そうやってれば自殺は止められるわよ』なんて
そんな単純には思ってません。
でも、せめてね、こういうことで
止められたらいいのになとは思います。
人生とか人間の生きかたなんて、歩いてればさ、
壁にぶつかって行き場がなくなるじゃないですか。
3方囲まれて、どこにも行き場がなくなるわけですよ。
だけど俯瞰の目を持ったとたんに、
『あれ? ここに別の抜け道があるじゃん』とか、
『この壁ってこんなに低かったんだ
飛び越えればいいんだ』とかね、
絶対俯瞰の目って必要なんですよ。
そもそも『引き戻ればいいじゃん』とかね。
この伴内多羅子シリーズは、
『そういうふうに生きてみたらどうでしょうかね』的な
提案なんですよね」
柴田さん、ありがとうござました。
伴内多羅子シリーズ第4弾「ずっこけ一座の花道」は
以下の公演スケジュールとなっております。
■東京 新宿シアターサンモール
11月19日(水)19時開演
11月20日(木)19時開演
11月21日(金)19時開演
11月22日(土)14時開演、19時開演
11月23日(日)14時開演
11月24日(月)14時開演
■焼津 焼津市文化センター・大ホール
11月30日(日)18時開演
■愛知 中京大学文化市民会館プルニエホール
12月4日(木)18時半開演
■富山 富山県教育文化会館
12月13日(土)18時開演
12月14日(日)16時開演
チケットは全席指定で、
前売り5500円、当日6300円で絶賛発売中です。
詳細はWAHAHA本舗のホームページの
「ステージ情報」をご覧くださいね。
さらに、柴田さんはブログも持っていらっしゃいます。
舞台の稽古の様子なども更新されているようなので
そちらもチェックしてみてくださいませ。
柴田理恵オフィシャルブログ
「人生劇場」 |