HARUOMI HOSONO DREAM DIARY
タヌキの神様
夢を見た・・・

今日は本当に久しぶりにいっぱい寝たせいか、夢を見た。
しかもくだらない。

友達と待ち合わせたのは、デパ地下のような大食堂。
来ないので携帯に電話してみると、
近くまで来てはいるものの、
ぼくから借りた「揚げ物」のカセットを忘れたので、
取りに帰るという。

「そんなことで帰るの?!」と大声を出した次の瞬間、
場面は変わり、ジャングルで
ニューオリンズの「原住民」と日本の「原住民」の
「揚げ物合戦」が始まっていた。
小皿に盛られた一口揚げ物には、
いちいち小さい名札に英語で名前が書かれている。
「Alm‥‥Flatte‥‥」のような。
日本の「原住民」の一人が
口と鼻から大量の水をぶち巻き、勝つ。
余りにも凄い芸なので、2度もやった。

となりのフィールドでは
自分は「イルカ」だと言い張る犬が、
板の壁にキリストのように張り付けられて、
クイズに答えている。
「新幹線のストレスは何回?」という
わけの分からない質問に、
即座に「6回」と答える様は、
まったくやる気がなさそうで、天才を想わせる。
これはよくある、
犬が数字を数えるパフォーマンスに似ているが、
実はイルカなのだから超能力なのだ。

(2000/06/08)

イラストレーション:Yuzzle
解説
・・・というような人格を疑われても仕方のない内容だ。
「揚げ物のカセット」とはどんなものだろう。
揚げたカセットではない。
ジュウジュウという音が入っているのかもしれないが、
目覚めた今となってはそんなものに興味はない。
次の「原住民」というのは誤解を招きそうだ。
「日本の原住民」といっても、
アイヌの人から名乗りをあげられても困る。
「原住民」というのは夢の中のイメージであり、
他意は無い。
野性的な男達、と言ってもいいいが
イメージでは昔の少年漫画に出て来た人に近い。
この辺りの表現は難しい時代になったものだ。
「揚げ物合戦」とは何か?と問われても困る。
ぼくは揚げ物が好きなだけだ。
特に好きなのはささみ揚げと揚げワンタン。
どちらも家庭料理である。
夢はこれまでの人生で山程見て来たが、
こんなに呑気なものは初めてである。
いままでぼくは夢日記をつけて来たので、
今後見繕って発表しちゃう。
(公式サイトDWWWに発表した当時のもの)

このごろのハローミ
こうして夢日記を綴っちゃっているわけだが、
実はここに連載する日記は
全てパソコンのテキストで書いたものだ。
ところが夢日記はパソコンを使う以前〜おそらく
1970年代からノートに書いているので、
それらはここに掲載する余裕がないのだ。
膨大なノートから日記を探し、
テキストにおこすのも手間がかかるが、
それよりも肝心のノートを探さないといけない。
いったいどこに行っちゃったんだろ?
こんなだからパソコンにまとめ始めたんだだっけ。

2006-07-20-THU
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