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アニメーション:大槻あかね from ほぼ日マンガ大賞 |
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※以下はテキストのみのバージョンです。
夢を見た・・・
山の上で人々が集っていた。
可愛い娘達も多く、それなりに楽しい雰囲気だが、
好意を持った女性に冷たくされ、ぼくは孤独になった。
そして独り、その山を下りることにしたのだ。
山は高くはないが、夜の急斜面を下る崖は結構きつい。
下に着くとそこは広い斜面に拡がる森林の公園だった。
そこを緩やかに下って行くと出口がある筈だ。
森の冷ややかな空気を吸いながら、
のんびりと歩いて行くと、
いきなり下の方から数人の山男達が、
口々に何か叫びながら、駆け上がって来る。
彼らは非常事態を思わせる強ばった表情で、
「大変だ、避難しろ!
下から600組のアベックがこっちに向かってる!」
とわめいて、ぼくの傍らを大慌てで駆け抜けて行った。
これは大変だと思い、
ぼくも元来た道に引き返し、走った。
走って走って、ついに山を一気に駆け上がった。
息が続かずに心臓が破裂しそうだった。
眠っている自分自身の心臓が
バッコンバッコンと鳴っているのがわかった。
何故アベックが恐かったんだろう? と反芻するうちに
息も収まる。
アベックが恐いわけじゃなくて、
600組=1200人という大群に踏みつぶされるのが
恐かったんだろう。
そうそう。
目覚めた後に思い出したことがある。
山を下りて行ったもうひとりの孤独な男がいたのだ。
それは横山ノックだった。
(2000/12/16) |
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