HARUOMI HOSONO DREAM DIARY
タヌキの神様
夢を見た・・・

自分がミサイルになった夢は初めてだ。
ただし飛んでゆく先はどこだかわからない。
だが毎日通勤しているのだろうか、
帰る所は決まって東京の下町だ。
帰りはいつも渋滞で、空飛ぶトラックなどを
スイスイとよけては帰っていった。
だが今日は違った。
ラッシュがひどすぎて障害物を追い越しきれず、
ノロノロ渋滞に巻き込まれたのだ。
あやうく失速してしまうところを何とかもちこたえ、
友人のミサイルもあせって言う。

「こういうこともあるんだねえ・・・」

などと、今日もなんとか無事だった。

(2001/12/18)
アニメーション:ポー・ワング
解説
この頃の報道で
景気は一段と悪化=個人消費低迷、とある。
北朝鮮ではテポドンが日本を狙っている、
というような懸念から見たのだろうか。
でも今日もなんとか無事に過ごせたという日々は
今も変わらない。


このごろのハローミ
ベランダのガラス戸を開放して風を部屋に入れているが、
夜になると時々昆虫が飛び込んでくる。
大雨の前にはセミがよく避難しにくるが、
昨夜飛んで来たのは大きなカナブンだった。
飼い猫はまだ1才になったばかりだが、
根っからのハンターだからこの虫に大興奮だ。
ぼくは根っからの弱虫なので
強虫がブンブン来たら避難する。
猫は追いかけ、ぼくは逃げる。
どうやら猫は虫に関してのセキュリティ専門家だと思い、
お任せすることにした。
しかし余りにもいたぶるのを見かね、
もう一人の専門家(人間、女性)がついに起き上がって、
カナブンを救出してベランダの外に放り出し、
猫は不満、ぼくは満足だった。
それから一時間ほどすると、
あのカナブンたらま〜た飛び込んできたんだねえ。
またまた避難しながら「バッカだなあ」と思った。
だってそいつは猫にまたすぐ捕獲され、
いたぶられてるんだから。
「ああ、あそこの家に飛び込んだ時は
 猫にやられてテエヘンだったな・・・」
とは思わないんだろうか・・・?



2006-08-24-THU
もどる
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN All rights reserved.