新しくできたホテルに投宿したが、
部屋はかなり狭い。
トイレで用をたすと便器の中から突然、
目の前にピンクの巨大な鎌首が出てきた。
ぼくの顔の前まで伸びて目を見据えられ、
竦(すく)んで動けない。
巨大な蛇だ。アナコンダか?
顔の大きさもぼくと同じほど。
これはいつ頭から呑まれるかわからないという状況だ。
少しづつ後ずさりし、ベッドルームに逃げこんだ。
だがそこのベッドにももう一匹、
今度は薄青い大蛇がとぐろをまいていた。
そいつもぼくを見据える。
そおっとベッドの上に置いた携帯を取り、
部屋を出る。
何故かぼくは遠くに逃げる。
そこからホテルに電話をしようと思う。
すぐに警察に電話するべきだったのか?
番号がわからずホテルに戻ろうとしたが道がわからない。
あると思った場所にホテルがないのだ。
友人に電話し、場所を聞く。
ホテルに戻り部屋に恐る恐る入るともう蛇はいない。
隣の部屋はM君だったが、彼は大丈夫だろうか・・
もう飲み込まれてしまったかもしれない。
思えば蛇はマンガのように線が丸く、
目は×点だった。
コミュニケーションが出来ないという印だ。
(2002/04/02) |
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