夢を見た・・・
世界の終わりだ。
さっきまで川沿いの公園で遊んでいたはずだった。
そこに建つ近代的なミュージアムらしきビルに
入ったのだが、その時世界が終わりを告げたのだ。
緊急警報が鳴り、スピーカーから避難勧告が流れる。
速やかにここから退去しないと
全ての出入り口が閉ざされ、
閉じこめられることになる。
ぼくと数人の少年少女の仲間達は
外に出ようとしなかった。
外に出ればそこが世界の終末だったからだ。
しばらくじっとしていたが、
特に何が起きたというわけでもなかった。
ロビーの大きなガラスから見える川沿いの景色も
変化はなかった。
しかし出入り口は完全に閉ざされ、
その窓ガラスも割れるものではない。 |
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僕達はロビーに座り込み、
外の景色をボーっと見ていた。
するとその川に大きな船が
スーっと横切るのが見えた。
甲板に大勢の少年少女と引率者が乗っているのが見える。
ついさっきまで公園で仲良く遊んでいた人たちだった。
世界が終ったのに何故彼らは生きているのだろう?
仲間の誰かが言った。
「あの人たちは宇宙人だ。助けてもらおう。」
そういえば彼らはやけに無表情だった。
僕達は窓にかけより、
彼らに気づいてもらおうと合図を送る。
何か不思議な方法で合図が成功し、
宇宙人らしき引率の男性が気付いてくれた。
これで外に出られるだろう。
僕達は助かったのだ。
(2005/03/16) |
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