HARUOMI HOSONO DREAM DIARY
夢を見た・・・

かつて誰かの本で読んだ憧れの島へ旅立った。
まずはバスに乗る。乗る前に自動販売機でカフェだ。
道順はよく知らないが、
バスに乗ればなんとか着くという話だ。

バスの終点から丸太のようなボートに乗り継ぎ、
やっとその青い島に着いた。
川のような海を行くと堤防も何もなく、
いきなり庭先のような岸にボートを横付けする。
思ったより波があり、ここで泳ぐのは危険かもしれない。
それに暑くもない。
既に来ていたある夫婦の女性が出迎えてくれていた。
皆ぼくの強い薦めに誘われて来ていたのだ。

濃紺の海は珊瑚礁ではなく波も強いし深い。
庭先の岸辺から向こうに断崖が見える。
土地の若者がそこから海にダイビングした。
ドッボーンと音がする。
すると後から後から若者たちが続いてダイビングする。

その島の観光名所でもあるその断崖では、
若者たちがマグカップにオナラをし、それに火をつけ、
音がボンッとする間に飛び込むのが有名なのだ。
次から次にボンッという破裂音につづき、
ドッポーンと飛び込む音。
その神秘的な光景に一同ひきこまれる。
とても珍しい習慣だが、ただし臭う。

この島はポルトガル領だと聞いたが、
実は内緒の話、東シナ海にあった。
最近発見されたこの島には誰も来ないのだ。
新しい地図にやっと記載された島。
いいんだか悪いんだか・・・。

(2004/11/13)

イラストレーション:奥原しんこ
解説
アイランドの夢も多いが、どれも決して楽園じゃない。
どこかチグハグな所に来てしまった、というのが
夢のポイントだ。
オナラの夢はこれが二回目だ。
もうひとつのは股の機会に。

このごろのハローミ
Inter FMのXmas特集を先日録音し、
一日かけて編集しました。
コントあり、という久しぶりのノリで、
笑ってもらえると思います。
題して「幸せはどこ?」。
クリスマス音楽もたっぷりかかるので、
是非、イブの夜中1時に
Inter FMを聞いてください。
その日に聞かないと
効果が半減するかもねえ。

2006-12-21-THU
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