HARUOMI HOSONO DREAM DIARY
夢を見た・・・
 
のんびりした田舎の夜道を
そぞろ歩きで仲間達と帰っていくと、
向こうに巨大な人影が道を塞いでいる。
その周囲には普通の人間もいるようだった。

徐々に近づくと、
夜目にもはっきりと怪しい巨人達だ。
身の丈は10mもあり、
顔はバケツのように膨れ上がっている。
思い思いの顔と衣裳はまるでピエロだ。
ムームーのようなだらしない格好のもいる。
フーム・・・これはきっと
SF映画の撮影なんだろう。
巨人は宇宙人達だったのだ。
手に手に武器を持ったその4、5人の巨人編隊は
こっちに向かって歩いてくる。
いくら撮影といっても怖い。
しかし我々の存在など見えないかのように
すれ違って行った。

現場に近づくと人間がいたのでホっとする。
よく見れば、実は若い女の兵士だ。
迷彩服を着て銃を持っているが顔は可愛い。
はは〜ん、よくあるアニメ風映画なのね。
ハリウッド物かねえ?。

その時飛行物体が夜空を覆うほどの編隊を組んで
音もなく飛んできた。
中に数機、巨大な母艦がいて、
その周りは無数の小型機だ。
そばにいて空を見上げていた女性兵士が、
矢庭に高射砲をそれらに向けて撃ち出した。
一度に30発ほどのロケット弾が固まって飛んでいく。
空の宇宙艦隊はヤケに無防備なので、
弾はガンガン当たりまくる。
空母のような母艦の腹に
ロケット弾が吸い込まれていくようだった。
爆破の閃光が見えないので、
当たってはいるがどうなんだろう
・・・と思っていると、辺りの白い砂丘に
まず小型機がいっぱい墜落してきた。
そしてとうとう、
巨大な空母が崩れるように落下し始め、
夜明けが近い砂漠一帯のあちこちで
墜落炎上していった。

どうやらこれは映画なんかじゃない、
本物の宇宙人との実戦だった。
高射砲の女砲兵がアニメ顔の上官に
「良くやったわね・・・」などと褒められている。
でも宇宙人相手にしては簡単過ぎる勝利だ。

そういえばここはただの田舎だと思っていたが、
白い砂丘が延々と連なる広大な砂漠だったのだ。
だが我々のいる道を堺に右は砂漠、
左手には田舎の民家が密集している。
よくその家々に墜落しなかったものだ。
こうして我々傍観者である一般人は
大変な事態に遭遇してしまった、というわけだ。

(2006/07/28)

イラストレーション:YIMO
解説
この夢に出てきた巨人の宇宙人が変な姿だったので、
PCにマウスでスケッチを描いておいた。
ペン・タブレットもないので、上手く描けないのが愉快だ。



このごろのハローミ
年末にはラジオの製作三昧でした。
Xmas特集が終わった翌週は
2007年の元日特集にとりかかり、
久しぶりにデイジーの仲間たちでギャグをやりましたが、
東君と岡田君という常連が
いつになく可笑しかったので、
是非、元日の夜中にはラジオを聴いてよ!!
一説によると、
ラジオってイマジネーションを使うので、
聞いてると賢くなるらしいよ。

2006-12-28-THU
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