HARUOMI HOSONO DREAM DIARY
夢を見た・・・

珍しくジムへいき、会員のカードを受付に出す。
あまり使わないせいか、
カードはこころなし反り曲がっていた。
受付嬢は
「今作業中なのでしばらくおまちください」
と言いつつスタッフ・ルームに入ったまま出てこない。
しばらく時間を潰してまた受付にくるが、
作業中の札は出たままだ。
警備員の男性が出てきて、
実はデータがクラッシュしてしまったという。
それもぼくのカードが原因だと・・・。

「はてさて大変なことになって・・・」
と言う警備員に、
「どうなるんでしょう?
 しばらくしてまた後で聞きに来ます」
というと
「私は会社の人間じゃないから」と言われた。
傍らの中年女性が
「そんなことは何度もあったわよ」と事も無げに言うので、
すこしぼくは気が楽になり、
外のテラスでお茶にすることにした。
そこに知人も来ていて数人で話すが、
テクノ系の若者が合流する。
「君たちはいつもいいイベントに来るねえ」と言うと、
一人が不服そうな顔をする。
褒めたのに勘違いしてるんだ。
さらにその仲間の巨漢が妙な気を起こしそうな感じで、
ぼくはだんだん本気で怒りだした。

彼らが言うには、今日のぼくは怖いそうだ。
なにか怒りが電磁波のように放電している、と。
あれ?
ヘソから青や赤の電磁波が
クモの巣のようにあたりに放電してる。
怒りがへそから漏れているのだ。

(2002/06/02)
イラストレーション:小辻雅史
解説
最近、通っていたジムが閉鎖された。
しかし通っていたといえども、
年に一度行くか行かないか、だった。
それは通っていたとは言わないか・・。
放電はニコラ・テスラの交流放電のような、派手なものだ。
放電により怒りが消滅してしまい、
電磁波の不思議に心を奪われる。

このごろのハローミ
子供の頃、稲光と共に雷鳴がとどろくと、
「カミナリさまにおヘソを取られる」というので、
子供たちは真っ先におヘソを隠した・・・
というのは民話じゃなくて実話です。
おヘソって魂の出入り口かもしれない。
よくその辺りにググっと見えない圧力を
かけてくるヒトがいるんです。
腹を探る、という言葉があるように、
民話じゃなく実話。
そういう時は魂を吸いとられるんじゃないかと
脅えてしまう。
そんなことから身を守るため、
ぼくのおなかは豊満になったんだと思う。
そういえば仙人のおなかも
太鼓腹が多いなあ。
やっぱり民話?

2007-01-18-THU
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