HARUOMI HOSONO DREAM DIARY
夢を見た・・・

電車に乗る。
窓辺にいると左右に女が・・・。
女の一人が僕に接近し、愛の告白を囁く。
なにやら色っぽいムードだ。
それを見ていた麻田浩が、
「いよいよ僕が彼女と彼女のお父さんのライヴを
 一緒にやる時が来た」
などという。
見ると彼女の父もそこにいて同意している。
忌野清志郎だった。
電車を降りて皆で歩いてゆくと見せ物小屋があった。
長門芳郎がその小屋から出てきて、
「今アーニー・K・ドゥーが来てる」という。
それはそれは、と皆で小屋に入っていった。
ローディーの黒人が迎えに来ると、
黒いタキシードを来たそいつは異常にでかい。
見上げると5mはあるだろうか。首が痛い。
「ホウ、高いねえ」。
会場に入ると舞台狭しという感じで、
膨張気味の銀色のスーツを着た銀髪の黒人。
宝塚の麗人風だ。
アーニーってあの声で実は女だったとはねえ。
僕は長い間会っていなかった友人のように、
舞台に駆け上がりアーニーに飛びつく。
彼は愛を全身にたたえ僕を受け止めてくれるのだった。

(2003/10/11)
イラストレーション:小林葉子
解説
この夢で強烈な印象なのが、
銀色づくめのアーニー・K・ドゥだ。
赤い小さな舞台いっぱいに、銀色スーツに銀髪で、
ピカピカなチョコレート色の肌の麗人が、
アル・ジョルスンみたいに立てひざで歌っている図。
Ernie K. Doeは1960年前後に大ヒットした
ニューオーリンズの歌手で、
アラン・トゥーサン作曲の
"Mother-In-Low"という歌が有名だ。
もちろん男性。しかもオッサン。
(他の人名も実在の人物そのままです)

このごろのハローミ
アル・ゴアの映画、「不都合な真実」を見ましたか?
ゴアさんは既に60年代から
地球の温暖化に関わっていたので、
彼の解説する現状の深刻さには説得力があります。
最近毎日のように異変や温暖化に関する報道もあるし、
そうでなくても生活の中にさえ危機感があるわけですが、
それ以上に事態が急変しつつあることを確認できました。
北極海の北極熊が100kmも泳いで、
氷が見つからずに溺死したという、
その話には悲鳴に似た感情が沸き起こります。

で、否定と絶望の間にやれることがまだある、
祈りは行動を伴う・・・
というのがゴアさんのメッセージなのです。
今年中にはお互い行動を起こしましょう。
さもないと2040年頃に
北極が消滅しちゃう。

2007-01-25-THU
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