HARUOMI HOSONO DREAM DIARY
夢を見た・・・

いつのまにか知りあったプチデブ女性と一緒に歩いている。
高級料亭のような場所を通りかかった時のこと。
ぼくたちは料亭の土間に置いてあるお米を
盗む算段をし始めた。
ぼくは半端な女装している。
女窃盗団だと思わせるためだ。
だが実行犯は彼女。
客も多く、店の人が忙しそうにウロウロしている土間。
その様子を入り口の前でしばし観察する。
しかしその女は何の配慮もなく、
「ワーイ、お米だあ、もらっちゃおっ!」
とかなんとか、
言わなくてもいいことを大声でわめきながら、
ドタバタと突撃隊のように土間に侵入し、
米袋を抱えて小走りに外に戻ってきた。
うまくいったのは奇跡だ。
誰にも気付かれなかった喜びで笑いながら、
ぼくたちは道を走って逃げ、角を曲って一息つく。
そこの公園らしき広場には、
天まで届くような一本の縄が伸びている。
その縄にはゴンドラがつながっている。
それに乗って逃げることにしたのだ。
かなり上まで昇っていく。
数百mほども昇っただろうか・・。
しかし失敗だった。
犯罪者は皆誰でもこのように高いところに昇り詰め、
逃げ場がないまま追っ手に追いつめられて、
結局は降りていくことになる。
結局ぼく達にも追っ手が迫り、
降りることになってしまう。
そのゴンドラが下に下りて行くには
とてもとても時間がかかる。
小さな螺旋を描いて下りるので、
数時間ほどかかるのだ。
その長いことといったら、
ものすごく退屈だ。

(2004/08/14)
イラストレーション:Yuzzle
解説
プチデブの女性に特定のモデルはいない。
多分、マンガに出てくるようなキャラだ。
なんでこんな米泥棒の夢を見たのか、解説は不可能だ。

このごろのハローミ
糸井さんが「今日のダーリン」に、
Crown Yearsを紹介してくれて嬉しいです。
指摘されていたように、
確かに70年代のあの頃は皆が主人公でした。
勝ち負けのない世界。
損得の打算もないのでノビノビしてたね。
いいかどうかはわからないけど、
砂場で無心に遊ぶ子供とたいして変わらない。
今は砂場も殺菌したり、
親が監視してないと
色々危険なんだろうねえ。

2007-02-15-THU
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