|
|
その2072 |
|
「もしもし、○○さんのお宅ですか?」
「いいえ、違いますよー」
「あ、失礼しました」「いいえ」ガチャン。
というのが、いわゆるひとつの
「間違い電話」というものですが、
ほぼ日刊イトイ新聞がお送りする
「まつがい電話」というのは、
明らかに特殊で非凡で特異です。
いうなればもっとドラマティック!
どうぞ、最後までお楽しみくださいませー。 |
|
|
|
|
|
あれは私が小学校4、5年生の頃、
母の実家へ出掛けた両親が
なかなか帰らないので 不安になり
母の実家へ電話をした時の事です。
私 「もしもし」
祖母「はい、あら?
まあ! どうしたの?」
さすが、おばあちゃん。
すぐにわかってくれるなんて。
私 「あっ、おばあちゃん? お母さんいる?」
祖母「えっ!? お母さん? いないわよ」
私 「何時に帰ったの?」
祖母「何時にって、来てないわよ」
私 「ええー!
お父さんと一緒に行ったんだよ!」
祖母「来てないってば!」
ここで、かなりのパニック。
祖母「じゃ、今一人なの?」
私 「そうだよ‥‥」
祖母「困ったわね‥‥
今、○○ちゃんひとりなのね?」
私 「えっ!? 違うよ〜、おばあちゃん、
私は△△子だよ!」
祖母「えっ!? △△子ちゃんてどこの?」
私 「えっ!? ××さん(名字)ですよね?」
祖母「うちは◇◇ですが‥‥」
‥‥そうです。
お互いに、おばあちゃんと孫だと
勘違いしたまま 会話してたのです。
(ぶひっ) |
|
小学生のとき、
引越を繰り返していた私が
2年間だけ住んでいた家でのこと。
その家の電話番号は、駅前の飲み屋街にある
スナック(「夢」という名前でした)のものと
似ていたようで、夜になると
たびたび間違い電話がかかっていました。
「間違い電話が多くてイヤ」
と嘆く母が考えたのは‥‥。
「もしもし、『夢』ですか?」 「ハイ、悪夢です」
「‥‥」
たいていは、これで電話は切れたそうです。
2年で引越してしまったので、
その後どうなったかが気がかりです。
(Hou) |
|
ひところよくヘンな電話がかかってきました。
ただ荒い呼吸が聞こえるだけ、とか。
そんなある日のこと。
受話器をとると、いきなり
ハスキーな男の声で 「大好きです」と。
またヘンな電話。すぐ受話器を置くと、
ふたたび同じ電話が。またすぐ切りました。
その数分後にかかってきた電話に出ると、
こんどは姉の声。
「いま、うちのダイスケが
おたくに電話したんだけど、
何度かけてもつながらないっていうの」
シマッタ。「ダイスケです」だったのね。
(ハスキーな甥はまだ10歳) |
|
今から10年ほど前のこと。
夜の9時くらいに電話が鳴りました。
出てみると
「なまはげさんですか?」と。
私 「いいえ、違います」
相手「なまはげさんですよね。
うちの子が
いたずらばかりして困っています」
私 「違います。
なまはげさんではありません」
相手「(私の返事をスルーして)
今から電話にうちの子を出すので
叱ってやって下さい」
そして突然、号泣している子供の声で
「もうしませーん! もうしませーん!
ゆるしてくださーい!」と。
仕方がないのでなまはげ風に
「もうわりごどしねが〜!
わりごとさすっとおめどごいぐぞ〜!」
と説教する羽目に‥‥。
その後も度々「なまはげさん」
「宇宙人さん」「ショッカーさん」として
子供を叱りつける役を
電話でいきなり仰せつかることになりました。
下手人はたぶん姉だと思うのですが、
未だに名乗ってくれません。
(なまはげさんは37歳独身) |
|
|
|
「まつがい電話」も募集中ですし、
「まつがい電話」以外も募集中です。
おもしろいエピソードをお持ちの方は
「投稿する」ボタンをクリックして、
どうぞ、お気軽にご参加ください。
ちょっとした暇潰し感覚でどうぞー。
それでは、また明日、お会いしましょうー。 イラスト:しりあがり寿 |
|
|
|
|
2009-10-17 |
|