その2254
人類の祖先が海から陸にあがったのだって、
ちょっとした「まつがい」だと思うんですよ。
つまり、海に「言いまつがい」という
コンテンツがあったら、
「うちの父はこないだ波打ち際を泳いでいて
 なんかむずむずして、
 気づいたら上陸してたそうです。
 周囲に他の魚がいなくてよかった‥‥」
みたいな感じで投稿されそうな。
なにがいいたいかというと、
やっぱ、「まつがい」はあるべきだよね、と。
以上を壮大なマクラとして、
週末恒例の「まつがい」特集をお楽しみください。
「言いまつがい」を投稿する
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薬を飲もうと数種類の薬を
一度に口の中に入れた父。
右手のマグカップを口に運んだときに
父の携帯が鳴りました。
慌ててあたふたしている様子の父は
なんとか左手で携帯の通話を押す。
そこで耳にあてたものは右手の
マグカップ
一部始終見ていた私と目が合い、
気恥ずかしそうに
隣の部屋に消えて行きました。
(父の着信音は大音量で、いつもビクッとする娘)

朝ご飯の支度をしていて卵を器に割り入れ、
電子レンジに入れようとして気がつきました。
器に卵の
、生ゴミ入れに卵の中身が‥‥。
出勤前で慌ててたとはいえ、
上の空で卵割っちゃいけません。
(もったいない)

車で帰宅途中、家の近くの交差点で止まり、
信号待ちをしていました。
何分くらい待ったでしょうか、
ふと「ずいぶん青になるのが遅いなー」
と思い、前を見ると、
その交差点には最初から信号が
なかった
(しろくま)

両ききがゆえに私がやらかしたまつがいです。
体育授業のバレーの時、
私にサーブの番が回ってきました。
さて、ふつう、左手にボールを乗せ、
右手を下から上に上げて
サーブをするのですが、
私がとった行動は
ボールを左手で空中に飛ばし、
そのまま
左手でサーブを打つ。
ボールはきちんと相手のコート内に入り、
打った私も味方・相手チームも
驚きで動けませんでした。
(ひゆき)

主人は毎朝通勤の途中に、
黒いミニ豚を散歩させている人と
すれ違うのだそうです。
「豚もペットとして可愛いかもね」
「飼ってみようか」
なんて会話を交わしていたある日。
帰宅後すこしさびしそうに、
主人が言いました。
「あれさー、豚じゃなくて
 
肥えたパグだった‥‥」
(めたぼちゃん)

先日、電車に乗っていた時のはなし。
車掌さんの声でアナウンス。
「次は○○駅、降り口は
右側です」
右の扉の前に立っていた私は
ラッキーと思いつつ降りる準備。
と、そこへ録音された
女性の声でアナウンスが‥‥。
「次は○○駅、降り口は
左側です」
‥‥え? と混乱して振り向いた
私の後ろでドアがあきました。
結局、右があいたのね‥‥と思いながら
さらにもう一度ふり向き、
無駄に一回転しました。
他に惑わされた人はいないようでした‥‥なぜ?
(謎の自転女)

炊飯器を修理に出した。
修理完了して送られてきたのは
スチームアイロンだった。
‥‥誰の?
(RT)
読みながら自分の「まつがい」を思い出したら、
そのまま思い出を青春時代の
さまざまな出来事にまでさかのぼらせることなく、
「まつがい」だけにとどめて
それを私たちに投稿してください。
「投稿する」ボタンをクリックして、
その話をささっと書いて
メールしていただければOKです。
どうぞ、お気軽にご参加くださいませー。

イラスト:しりあがり寿
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2010-04-17
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN