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その2296 |
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プルルルル‥‥ガチャ。
「もしもし、○○さんのお宅ですか」
「いいえ、違いますよ」
「すいませんでした」「いいえ」ガチャン。
これが、一般的な間違い電話の
代表的なパターンですが、
私たちがお届けする「まつがい電話」は
ひと味もふた味も違います。
ずばり、もっともっとドラマティック。
いろんなパターンがあるんですよー。
それでは、最後まで、ごゆっくり。 |
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今年の春頃から留守番電話にのんびりした
上品なおばさまの声で毎月メッセージが
吹き込まれるようになりました。
デフォルトのままの合成ボイスの
応答メッセージのせいか、
番号違いにずっと気がつかないようです。
メッセージは毎回、同じ。
「あらまあ、今日もお留守なのね?
ご旅行かしら?
お茶の件でお伝えしたいことが
あったんですけれども。
またかけなおしますわね」
早く間違いに気がついてくれないと、
正しく電話したい相手先が
この1年旅行中だったことになってしまいます。
恐らく来年も旅行中になるでしょう。心配です。
お茶の件も間に合わなそうです。心配です。
(帰宅が深夜なので電話に出てあげられない) |
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ある日、深夜に帰宅すると留守電ランプが。
最初は13時ごろ。
知らないおじいちゃんが、かなり大きな声で。
「すみませんが、
うちの水道のこう、
モトのところがね、
また壊れまして。
水がジャージャー漏っちゃって
たいへんなんですわ!
すぐみにきてもらえますか!」
そして14時すぎに。
「あのですねえ、
こちらは大変なんですよ、
とにかく水がね、とまらなくてね、
水浸しなんですよ!
どうにか来てもらえませんかね!」
最後は16時に
「○○さん!
ちょっとね、
どうにもならんですよ!
今日はお休みですか!?
(独り言調に)‥‥いや、参ったな、
どーしようもないんだけど‥‥」
と入っていました。それが最後。
おじいちゃんは、疑う様子もなく、
まつがいつづけていたのでした‥‥。
時々思い出して心配になります。
おじいちゃんちはどうなっちゃったのでしょう?
(みずもれ) |
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大学に入って、初めて携帯電話を持ったころ、
着信に気づかなくて留守電メッセージが2件。
1件目、女性の声で深刻そうに‥‥。
「いつものところで7時に待ってるから。
遅れてもいいけど絶対きてね」
2件目、同じ女性の方から‥‥。
「今どこ? 私、待ってるから。
いつまでも待ってるから」
はたして彼女はいつまで待ち続けたのか、
電話をかけたかった相手とは
その後どうなったのか、とても気になります。
(知らない人) |
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昔、我が家の留守番電話に、
メッセージが入っていました。
再生してみると、
「たけし〜? グスッ、ごめんなさい‥‥。
グスッ、私、
橋の上で待ってるから〜。
グスッ、ずっと待ってるから〜」
と女性の泣き声が。これを聞いた父は、
間違い電話であることを
女性に知らせてあげたくても、番号がわからず。
ならばどこの橋だ。これもわからず。
父はその後も、女性とたけしの行く末を
とても案じていました。
(パンプキンコ) |
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就職し、一人暮らしを始めた頃、
友人の家に電話をかけ
「○○さんのお宅ですか?」と聞いたら、
「いえ、違います」と若い男性の声。
あ、まつがっちゃったな〜と思い、
すいませんと謝って電話を切りました。
そしてかけ直そうと一息ついて、気がつきました。
今、まつがってかけた先は自分の実家で、
謝った相手が弟であったことに。
しかし、私は20年以上経った今でも照れ臭くて、
その事を弟に確認することができないでいます。
(しやうじ) |
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「まつがい」電話にかぎらず、
あらゆる「まつがい」や
「言いまつがい」などを募集しています。
ああ、あの話はおもしろかった、
というエピソードをお持ちの方は、
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そのお話を簡単に書いてメールしてください。
どなた様も、お気軽にご参加ください。
それでは、また、明日ー。 イラスト:しりあがり寿 |
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2010-05-29 |
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