その2320
「読みまつがい」にも2種類ありまして、
いつもやっている「読みまつがい」は、
雑誌の見出しや看板の文字なんかを
パッと見て、違ったふうに読んでしまう場合。
本日、お届けする「読みまつがい」は、
漢字の読み方などを、ものの見事に、
「まつがって」しまうというパターンです。
名づけて、「ほんとうの読みまつがい」。
最後までどうぞお楽しみくださいませ。
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大学生の時の話です。
ある講義で先生から
教科書を読むよう言われました。
寝ぼけ頭だったので、
冒頭から漢字が読めずようやく
おおえまちでは‥‥」
と読みました。
そして読み終わってから
「大工町ですね」と言われました。
周りが無反応だったので、
余計恥ずかしかったです。
(にゃぽれおん)

私は時代劇の大好きな中学生でした。
ある日の国語の時間。
当てられて朗読をしているとき、
「〜の時候」というくだりを
「〜のときそうろう
と読んでしまいました。
(勇魚)

社会の時間、先生に教科書を
読むように言われた僕の同級生は
「仏教」を「イム教」
カタカナで読みました。
(ニシ)

中学の頃の話です。
国語の朗読の時、
「お母さんは暖炉付近で
 ヤキモキするし‥‥」という文を
「お母さんは暖炉付近で
 焼き芋するし‥‥」
と言いまつがいした友達。
早口だったのですが
私は聞き逃してはいなかった。
大笑いして椅子から落ちました。
(ミゾ)

函館旅行で観光タクシーに乗りました。
若いドライバーさんが
覚えたてと思われる知識で
いろいろ案内してくれたのですが、
彼は五稜郭に向かいつつ、
かの五稜郭のヒーローのことを
「つちかたさいぞう」
と言いました。
「‥‥運転手さん、どちらの出身ですか?」
と聞いたら
「地元出身じゃないってわかります?!」
と驚かれましたが、
まつがいを教えると傷つくかな〜と
思って教えませんでした。
あの後、誰か教えてあげたかな‥‥?
(ひじかたとしこ)

昨日、自分の実家の整理をしていた父が、
突然電話をしてきて、母に言いました。
「おい、
 イエス・セント・ローレンがな」
すっとんきょうな声で母が復唱しました。
「はぁ? イエス・セント・ローレン?」
‥‥とっさに母と私は、
長年会社員をしていた割に、
本当に世間知らずな父が
宗教の勧誘にでもあったのだと思いました。
しばらくの押し問答の後‥‥閃きました。
父が言いたかったのは
「イヴ・サンローラン」の事でした。
帰宅後の父は、
「他に読み方は無い」と怒っていました。
イエス様、イヴ・サンローラン様、ごめんなさい。
しばらくネタにさせてください。
(ルミ)

中学生の娘が、2歳の妹によく
『かさじぞう』を読んであげているのですが、
いつも「おじいさん」
「おじぞうさん」
ごちゃまぜになっているのです。
おじぞうさんがおじいさんに
笠をかぶせてあげたり、
おじいさんがそりを引いて来たり‥‥
幼い妹がちゃんと理解できているかどうか、
母は心配です。
(ママリン)
どのような「まつがい」でもけっこうです。
あなたの心に残る愉快な出来事を
ささっと書いてメールしてください。
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あて先などが自動的に入力されるので
たいへん便利ですよー。
どなたさまもお気軽にご参加ください。

イラスト:しりあがり寿
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2010-06-22
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN