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その2334 |
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あるところに甲と乙があって
甲の言ったことを乙は誤解したが
返した答えがたまたま合っていたため、
甲は乙に、乙は甲に、話が通じたと信じた。
けれども、互いのことばは次第にブレ始め、
しだいにやり取りはかみ合わなくなり、
とうとう両者が互いに相手のことばの
真意を確認する、ということにいたった。
これがいわゆる「かみ合わない会話」である。
いったい、どこでどうかみ合わなくなるのか?
原因を探りながら読むのも一興。 |
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課長に、初めて行くお店に
連れて行ってもらいました。
「どこにあるんですか?」
「○○病院の2階」
「へー、病院の2階に
お店なんてあるんですか?」
「『2階』じゃなくて『向かい』だよ」
「何料理ですか?」
「新鮮小皿料理」
「へー、新鮮って‥‥?」
「『新鮮』じゃなくて『四川料理』ね」
(かみあわない上司と部下) |
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居酒屋にて、隣のテーブルの
男女の会話が聞こえてきました。
女「藤沢周平の小説でね〜」
男「藤沢周辺? 鎌倉とかの話?」
女「いや違う。藤沢周平よ。しゅうへい」
男「だから藤沢周辺でしょ?
鎌倉とか茅ヶ崎の方でしょ?」
女「違うって! ふじさわ! しゅうへい!」
男「‥‥? 藤沢周辺? だよね?」
女「しゅ・う・へ・い!
い! い! い、だよ、い!」
きっと時代小説の話をしたかっただろうに、
その後、会話は成り立ったのか
笑いをこらえるのに必死で聞きそびれました。
(池波正太郎ファンのボブテイル) |
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バレーボールの試合中のこと、
セッターに「疲れてる?」
と聞かれ
「全然、平気」と答えると、
なぜか不思議そうな顔。しばらくして
「いや、ブロックに(付かれてる?)」と。
あ、そっちね‥‥。
(正直疲れてました‥‥) |
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表紙のかわいさに一目惚れして
衝動買いした文庫本を、
ダンナがパラパラめくりながら
「詩集やな」と言いました。
「え? 小説やで」
「違う、表紙が‥‥」
刺繍だったんです。
(いしいしんじ著「ぶらんこ乗り」) |
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デパートのCMを見ながら
ちょっと離れたところにいた母に
「北海道物産展やってるってよー」
と教えてあげたら、
「あー、言いたい放題
だったもんねー!」と。
‥‥は?
「全く好き放題言って!」
‥‥何の話?
「国会答弁でしょ?」
北の大地からなんでか霞ヶ関へ。
(R) |
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娘(3歳)が コブラの絵を描けと私に言った。
コブラ?
彼女とのやり取りの末、
彼女の求めていたものは
「ふたこぶらくだ」であることが判明。
(ぶっち) |
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個別指導塾の講師をしていたときのこと。
中二の生徒が
「センセイ、写真ちょうだい」と。
内心「このませガキめ」と思いつつ、
「いやよ!」と言うと
「え〜ちょうだいよ、たくさんあるでしょ」と。
「やだってば!!」
「だってオレのもうないんだもん!
写真1本ちょうだいよ!」
ハタと気づきました。
「写真」ではなく
「シャーシン(シャープペンシルの芯)」
のことでした‥‥。
(気持ちは永遠の十代) |
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友人は「蝶々夫人」の話をしていたのに、
私は「お蝶夫人」の話をしていた。
なぜ、かみ合ってたのか、よくわからない。
(エースをねらえてない) |
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どのような「まつがい」でも
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どちらさまも、お気軽にどうぞ!
それでは、また明日、この場所で。 イラスト:しりあがり寿 |
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2010-07-06 |
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