40年くらい昔のまつがい電話。
自宅に電話はありませんでした。
母は同じ市内にある実家に
公衆電話から電話をかけました。
前日、忘れ物をしたからです。
「あ、おかあさん? わたし」
「ああ、あんた」
という調子で会話は始まり、
用件以外のことを
10分ばかし、しゃべってました。
「そいでな、昨日、店の方に
袋を忘れたと思うんじゃけど‥‥」
やっと、用件を口にした母。
「‥‥? あんた、○○子じゃあ‥‥?」
「え‥‥?」
実家は商店でしたが、
かけたお宅にはお店はなかったのでした。
お互い、大笑いして電話を切ったよと母。
お店があったら、どうなっていたんだろ。
「オレオレ詐欺」って、成り立つよなあと、
思い出すたび納得しています。
(電話ボックスの外で待ってた娘) |