その2726
さぁ、今日は「読みまつがい」を
特集してお届けいたします。
といっても、平素お届けしている、
「視界に変な文字がよぎったが、
 よくよく見るとぜんぜん違う文字だった」
というタイプのものではなく、
ある漢字やことばを、
まさに「読みまつえて」しまう
というエピソードです。
ちいさい子どもから、いい年したオトナまで、
いろいろやらかしちゃってます。
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公園に菖蒲を見に行ったときのこと。
母の友人が菖蒲の名前が
書いてある木札を見ながら
「変な名前のがあるわよ、
 『愛知のフンドシ』だって!」
と叫びました。
それって「フンドシ(褌)」ではなくて
「カガヤキ(輝)」じゃ‥‥。
(職人)


某牛丼チェーン店で働いています。
先日若い男性が牛丼を注文しました。
私が「サイズはいかがなさいますか?」と聞くと
客「この『ならび』ください」
私「はい? すみません、
  もう一度お願いします」
客「『ならび』ください。」
私「(普通に聞こえたふりして)
  ‥‥はい、並一丁!!」
「並(なみ)」を「ならび」と
読んでしまったようです。
(ほのボノ子より)


学生時代、
自転車で旅するサークルに入ってました。
旅先で友人が携帯ストーブで
ごはんを作ってくれたとき、
私はこう言いました。
「これぞアウトドアライフの
 だいごあじだね」
‥‥友人たちが固まっていました。
「醍醐味」をずっと
「だいごあじ」と読みまつがってました。
その後、わがサークルで
一時的に流行語となりました。
(ぶよ)

弟が中学生の時の読みまつがい。
弟「ねぇ、『ひめくん』って
  性別どっち?
  男か女かはっきりしんしっ!」
私「え!? なにそれ??」
‥‥「姫君(ひめぎみ)」をそう読んだら
確かに分からなくなるのかも。
(言われてみれば)

中学の期末試験での話。次の教科は音楽。
吹奏楽部員だった私は得意になって、
休み時間中、友達に、テストで
出題されそうなポイントを教えてあげていた。
私「これは絶対出るよ〜。
  へんくち長調!
友「??? ‥‥‥それ、
  変ロ(へんろ)長調じゃない?」 
周囲大爆笑の中、テスト開始。
一番最初が「へんくち長調」の問題でした。
(もちろん皆、大正解)


中学のときの話。国語の時間。
教科書の朗読にあてられたのは
成績優秀なTくん。
「〜された○○は、
 とんだとばっちり」というところを
「〜された○○は、
 飛んだ・と・バッチリ!
と読んじゃって、
一瞬の沈黙の後クラス大爆笑でした。
(ギャップが大事と授業で習った)


テレビで台風情報を
見ていたときのことです。
「台風 本州北上」と表示されたのを、
母は台風の今いる場所のことだと思い、
もとすきたかみ、ってどこ?」
と聞いてきました。
(ののの)
あ、思い出したけどさ、そういえば、
今日、こんなことがあってね‥‥
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イラスト:しりあがり寿
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2011-08-02
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN