その2786
プルルル、プルルル‥‥ガチャ。
「もしもし、○○さんのお宅ですか?」
「いいえ、違いますよ」「失礼しました」
ガチャン、ツー、ツー、ツー。
これが一般的な間違い電話というやつですが、
ほぼ日刊イトイ新聞のお送りする
「まつがい電話」は、ひと味違います。
特徴を端的に述べるなら、
もっともっとドラマティック!
事実は小説よりも、ほんのちょっと奇なり。
どうぞ、最後まで、のんびりお読みください。
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友だちの携帯の留守電に、
「無事、合格できました!
 ありがとうございました!」

という喜びの報告が入っていたそうです。
いい話だから、
おめでとうって思ってた、と友だち。
でも、どちらも、本当に伝えたい人に
伝わらなかったんだと思うんだけど‥‥。
大丈夫だったのかなぁ‥‥?
(HIME)


以前、葬祭会社に勤めていた時に、
「すみません、飲み放題の予約
 お願いしたいんですけど」
と電話がかかってきました。
一瞬、お通夜で飲み放題? 予約!?
と考えてしまいましたが
そんなわけないですよね。
居酒屋と間違えていたようなので
訂正しましたが、その後何度か
予約のお電話がかかってきていました。
(なお)


「あー、○○です。
 先日は結構なモノをありがとうございました。
 で、例のオカリナの件、
 万事順調ですのでご安心ください。
 オカリナ‥‥‥‥あっ! プツッ」
と。その数分後に、
「‥‥すみません、
 オカリナの間違い留守電したものです。
 ‥‥ワケのわからないメッセージ、
 アレ、間違い電話です。
 ‥‥えー、忘れてください‥‥
 ‥‥消してください」
って留守電入ってた事があります。
おもしろかったのでしばらく保存しときました。
(イトッチ)

朝、起きたら真夜中の12時過ぎに
留守電がはいっていました。
5階の○○です。
 ▽▽さんのおしっこが
 15分に出てからそのままなんですが、
 至急指示をお願いします。」
‥‥気になりましたが、
どうしようもありません。
(緑)

携帯の留守録に
痛風で受診予定の佐藤学生
 まだ受診していない。
 動けないのか、詳細を連絡してください」
との伝言。
「?? 間違い電話」と思ったが、
何しろ私は佐藤で、
長男は神戸で一人暮らしの学生だ。
知らない間に痛風になったのかもしれない、
いったいどこからの電話だろう
と考えているうちに不安になり、
まず長男に電話してみた。
電話に出た長男は
「なに? 来週あたり帰るで〜」と呑気な返事。
やれやれと思った。
が、とすると連絡を待っている先方は
困っているのではと気になってきた。
電話番号検索で分かったのは
海上自衛隊○○学校ってとこから‥‥。
連絡を待ってるなら気の毒だから、
海上自衛隊○○学校へ間違い電話のようですが
と連絡をいれておいた。
佐藤学生さん元気にしているかな、
母ちゃんは心配してます。早く受診してね。
(カタンちゃん)


沖縄で学生やってたある日、
どっかのオバァから電話がかかってきて、
いきなり「あー○○ね、あれね‥‥」
と話し始めました。
どうやら親戚の○○さんと
間違えているらしいので、
間違い電話ですよ、と伝えると
「‥‥なんで?」
と返されました。
さすが沖縄のオバァだ、と感心しつつも、
理解してもらうのにしばらくかかりました。
(いやその、ウチは××なので‥‥)

「まつがい電話」「言いまつがい」
その他、どのような「まつがい」でも、
私たちにお送りください。
あ、じゃ、やってみようかな、と思った方は
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メールするだけでOKです。
長さとか、言い回しとか、
そのあたりはとくにお気になさらず。
どうぞ、お気軽にご参加くださいませー。

イラスト:しりあがり寿
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2011-10-01
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN