その2824
いま、こうしている間にも、世界中を、
何万通ものメールが行き交っています。
老いも若きも、メールでやり取り。
こんなにもメールが飛び交っているのですから、
そりゃ、「まつがい」だってありますよ。
「まつがった」文面が修正されぬまま、
先方へと送られてしまったメール。
それを私たちは「誤メール」と呼んでいます。
たとえば、ほら、こういうやつです。
「言いまつがい」を投稿する
はじめて投稿するかたへ
さっき営業部の同僚が
外出先からメールしてきました。
「今営業先を出ました。
 これから
孵ります
一体これから何になるつもりなのでしょうか。
(同僚は人間であって欲しい)

携帯メールにて、
休日のランチのお誘いがありました。
休日出勤しようか迷っていた日だったので、
その旨を伝えると、こんな返事が。
「仕事に
師匠が出てくるようだったら
 言って下さい」
師匠? 師匠が出てくるの?
ぐるぐる考えを巡らせて、
ようやく「師匠」が「支障」の
誤変換だということに気付きました。
(tolicocco)

仕事帰り、旦那と最寄り駅で待ち合わせする。
旦那はすでに駅に到着したもよう。
自分は井の頭線の浜田山駅を出たところなので、
メールで「今浜田山!」と送った。
旦那から、「笑」と返信が来たので、
なに笑っとんじゃ、と思って
自分のメールを見返したら、
「今はまだ山!」と書かれていた。
数分後、「まだ山にいるのかと思った」と、
旦那が駅で出迎えてくれた。
(今もまだ山)

世にも奇妙な誤メールを作成する父が、
一週間のあいだに
新作を3つも発表いたしました。
「晩飯は、
いません。
「今日の晩飯は、
いません。
「今日の晩飯は、
いないです。
 
また、帰りせん。
こんなんですが、今では取締相談役です。
(ご飯にも人格はあるんだ!)

私の上司たちの「誤メール」です。
部長のメール。
「これ以上この問題が
 
広がりがりを見せることは‥‥」
‥‥がりがり?
課長代理のメール。
「これが今出せる最善の
アンデス
‥‥ああ、「案です」ね。
南米大陸の山脈を出されたら困ってしまいます。
さらに、課長代理のメール。
「これはもうウチの手を離れますので、
 結果は
紙の味噌汁ですね」
‥‥???
えーと、ひょっとして神のみぞ知る、ですか?
出す前に見直しましょうよ、と思いながらも、
仕事における一服の清涼剤として、
指摘せずこっそり笑わせてもらっています。
(m)

全国うまいもの味めぐりの
物産展の仕事のことで、食品の課長から
「うまいのも」
って件名のメールがきました。
「うまいもの」です、課長。
(かとこ)
「誤メール」に限らず、
さまざまな「まつがい」を募集中。
どうぞ、みなさん、お気軽に
「投稿する」ボタンをクリックし、
思い出深いエピソードを
私たちにメールで教えてください。
やってみるとけっこう楽しいですよ、投稿。
それでは、また明日、お会いしましょう。

イラスト:しりあがり寿
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2011-11-08
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN