その2968
思うようにならないのが人生である!
‥‥という大きな話ではなくて、
いろいろ「まつがって」しまうのが
人びとの暮らしというものだなあ、と。
あれしようと思ったらこれしちゃったり、
これしようと思ってたのにああしちゃったり。
そういう出来事を集めて送る、
週末恒例の「まつがい」特集ですよー。
今日もほどよいエピソードがそろってます。
どうぞ、最後まで、ごゆっくり。
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家で母とつけ麺を食べていたとき。
私の顔を見てしゃべりながら
箸を何度もスープの中に入れている。
濃いからかき混ぜているのかしら?
と思いきや、下を向いた母が一言
「あ、
麺入れるの忘れてた
(ぼくイケ麺)

実家での朝。
洗顔後、ポーチを開いて、
小さい瓶に入れた
顔に塗る薬用ローションを取り出しました。
ポーチを見ると目薬があったので、
後で注そう、と思って‥‥
なぜか
薬用ローションを点眼しました。
刺激系のローションだったので
叫ぶほど痛かった。
すぐに洗ったので事なきを得ました。
(シーブリーズ大好き)

新しいめがねを買いました。
すごく見やすくなりました。
なのにその上から
古いめがねをしようとしてました。
ちょっとカツンと当たって気づきました。
(近眼)

その日は、娘の通う保育園の
給食がなくお弁当持参の日。
さて、何を入れようかと考えている時、
「そうだ、給食のメニューと
 かぶらないようにしないと」と
給食の献立表を確認しようとしたが、
その日の欄がない。
「えーっ、抜けてるやん。
 保育園しっかりしてよね」と
憤慨して数秒後に気づきました。
給食がないからお弁当なんだということに‥‥。
しかし、あろうことか同じまつがいを
その日のうちに
数回繰り返してしまいました。
(疲れていたみたい)

初めて独り暮らしをすることになったとき、
未成年だった私は
父と一緒に部屋探しをしていました。
下見をして無事に部屋も決まり、
不動産屋に戻って契約書を書くことに。
父の名義で契約するので、
契約書ももちろん父が書きます。
でも、父は、ふだん書類を書くことが
まったくなく、慣れていません。
しかも、不動産屋の店員の目の前で
記入するという状況に、
かなり緊張していた様子。
途中、父は手を止めると、
小さな声で私に聞いてきました。
「なあ、『ら』ってどう書くんだっけ?」
漢字を度忘れしたんだと思って、
「『ら』って何の『ら』?」
と聞き返すと、
「カタカナの『ら』」との返事が。
予想外の答えに
私までパニックになってしまい、
きちんと説明することができなかったのでした。
(指で書いて教えました)

学校指定の体操着を買いに
スポーツ用品店へ。
試着をすませレジへ向かうと、
台の上には
大きな房のバナナが。
「何でバナナ?
 バナナで栄養補給?」
目の前でよく見たら
黄色のグローブでした。
(ぴよ)
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それでは、また明日ー。

イラスト:しりあがり寿
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2012-03-31
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN