新着「言いまつがい」〜その493〜
「言いまつがい」「聞きまつがい」 そして「かんつがい」あたりが 微妙に作用し、 ふたりの会話がまったくかみ合わない! しかし、かみ合わないながらも、 会話は続く! そんな「かみ合わない会話」の特集です。 いったいどっちが悪いのか? そんな問いかけは意味のないことです。 「かみ合わない会話」が どのように展開していくのか 最後までおたのしみくださいませー。
大学生の頃、友人A、Bと京都に行き、 湯豆腐を食べました。その時の会話です。 A「(土鍋に浮かぶ春菊を見ながら) これ何〜?」 B「きくな」 A「え〜、どうしてー。これ何〜」 B「だから、きくな!」 A「知ってるんでしょ? 教えてぇ、これ何〜?」 B「だから、き・く・な!!」 A「(半泣きで) 怒んないでぇ。何ていうの〜?」 B「き・く・な(菊菜)だってば!」 A「エッ‥‥」 私は、黙々とお豆腐食べてました。 (ろろちょん)
デザインの仕事をしてます。 いくつかのビジュアル案を 上司に見せておりました。 「うーん。いいんだけどね。 これはこれでアリなんだけど もひとつ具象の案も欲しいな」 「武将‥‥ですか‥‥ (なんで突然?)」 「そう。具象」 「あの、侍とかそんなことですか? (そういや前にそんな案を出したな)」 「あー。まあそういうのでもいいね」 「なんかこー キャラクターが欲しいわけですね?」 「そうそう!」 「でも前に出しましたよね、武将‥‥」 (同じもの出してもなあ‥‥?)」 「だいたい一つは 欲しがるんだよねー。具象は」 「? ‥‥あのー‥‥ 武士の武に 将軍の将のブショウですよね?」 違うっと思い切り怒られました。 (寝不足)
実家の居酒屋を手伝っているとき お客さんとして 男性の俳優さんが来店しました。 中年の名脇役の俳優さんで、 芝居好きの私としては ちょっとドキドキしながら 注文をとりにいったんです。 「お飲み物は何になさいますか?」 「じゃあ温かいお茶で」 まだ舞台の期間中だったので、 きっと体調管理に気をつけているのねぇ などと勝手に想像して お茶を淹れてお持ちしました。 「こちらお茶です、 熱いのでお気をつけください」 (ぐびっと一口飲んで感慨深そうに) 「ふ〜ん。で、なにちゃん?」 あらあらこんなところで スカウトですか? 今の仕事は辞められないし‥‥ でもとりあえず‥‥ 「ユキちゃんです!」 「いやいや、これはナニ茶?」 「‥‥どぐだみ茶です」 穴があったら入りたいとはこの事なのね。 (渡辺さん、今も応援しています)
うちの息子は8歳ですが、 先日父親に足の爪を 切ってもらっていました。 向かい合って切るスタイルは とっても切りにくくて、 父 「こっちからじゃ切りにくいな」 息子「(親指から切っていたので) じゃこっちからにする? (小指を指差す)」 父 「いやいや そういう意味じゃなくて」 息子「(右足から切っていたので) あ、そうか。 (左足を差し出す)」 父、大苦笑。 8歳にもなって切ってもらっている上に、 この理解力。 なかなかむずかしいものですね。 (ちひろのことだよ)
私の家内が友人と、 共通の知人である「服部」という 男性の事について 話をしていた時の事です。 服部くんについてのやりとりが交わされ、 しばらくたった時に 友人がこう言いました 友人「でも、服部くんって 男らしいよな〜」 家内「ええ〜? うん、まあ、 藤子不二雄の中ではね〜」 友人「えっ?」 その後2人とも大爆笑。 そうです。友人は実在の知人の 「服部くんの話」をしているのに 家内は最初からずーーっと 「漫画の忍者ハットリくんの話」だと 思って会話していたのでした。 しかしよくそこまで会話が続いたよな〜。 (DO・FUJISAKI)
ほんとうに人の 「言いまつがい」はキリがないなあ。 いつもたのしい投稿、ありがとうございます。 もちろん投稿はまだまだ募集しています。 送ってみようかな? とお思いのみなさん、 送るべきです! 軽い気持ちで! 具体的には、いますぐ下のボタンを クリックすると首尾よく進むでしょう。 新潮社から発売の文庫版「言いまつがい」は、 全国の本屋さんで絶賛発売中です!