新着「言いまつがい」〜その537〜
「言いまつがい」? 「聞きまつがい」? いえいえ、原因はなんでもいいのです。 ともかく、双方の食い違いによって、 まったく違う話を、それと気づかぬまま ふたりは続けることになったのです。 それを「かみ合わない会話」と呼びます。 あとから思い返せば 「よくできた話やなあ」と思えますが、 現場でのふたりは真剣です。 「かみ合わない会話」の妙を、 最後までごゆっくりおたのしみください。
私と、研究室の後輩は滑舌が悪いです。 後輩「先輩、妥協していいですか?」 私 「は? 野球‥‥をするの? (室内で?)」 後輩「はい、このへんで‥‥ だめですかね」 私 「このへんって、この部屋狭いよ? 危ないじゃん」 後輩「えっ、妥協するのに、 広さって関係あるんですか?」 私 「そりゃそうだよ! 広いほうがいいよ! それに、ここパソコンとかあるし、 危ないよ」 後輩「えっ! パソコンがあると 危ないんですか? うーん」 私 「そんなに野球したいなら、 外でキャッチボールしようか。 付き合うよ」 後輩「なんでいきなり、 野球なんですか?」 私 「いきなりって、 さっきから野球したいって 言ってたじゃん!」 後輩「野球じゃなくて、 妥協したいんですよ!」 私 「妥協なんてするな!」 (私は元野球部マネージャー)
学生の頃、 芸能界にあまり興味がなかった男友達が 久々に気になる芸能人を 見つけたと言うので、誰かと聞くと 「言う気ない」と。 「何さ、もったいぶらないで 言えばいいじゃん」 「いや、言う気ない」。 と押し問答。イライラした私が 「だったら最初から言うなよ!」 と怒ると 「だから言う気ないんだって!」 とキレられました。 こいつとはもう縁を切ったる、 と思っていたら もう一度ゆっくり 「ゆうきなえ」と言われました。 裕木奈江さんでした。 (にべこ)
うだるような暑さの日に、 友人数人としていた会話です。 「そんで、おばあちゃんがさぁ‥‥」 「(暑さのあまり話を聞いていない)」 「あ、違う! ひぃ付け忘れた!」 「!?(ここで意識が戻る) え、何に??」 「おばあちゃんに」 「おばあちゃんに火ぃつけるの!?」 「そう」 「!!!??」 その友人は、 おばあちゃんとひいおばあちゃんを 言い間違えたという意味で 言っていたのですが、 そのときの私の脳裏には 火だるまで転げまわる おばあちゃんの姿が浮かんでいました。 (周りの友人大爆笑)
大学に入学して、 初めて会った男の子S君との会話。 S「何かバイトしてる?」 私「うん。とんかつ屋で 働いてるの」 S「え? とんかち屋?」 私「そうだよ」 S「へ〜小さいのに力あるんだね (鉄とか叩いてるなんて)」 私「そうでもないよ。力ないけど、 別にそこまでいる仕事じゃないし」 S「へぇそうなんだ (大変そうに見えるのに) まだ修行中?」 私「うん、そうだね(新人だし)」 S「もう何か作った? (トンカチ以外で)」 私「バイトは作んないの。 (私ホールなんだもん)」 S「バイト? 鍛冶屋もバイト雇うんだね」 私「鍛冶屋‥‥?」 S「弟子入りしたのかと思ってたよ。 でもなんで そんなトコでバイトしてんの?」 うそのようで本当の会話です。 職人目指してるのかと思った、 と言われました。 (さや)
父が知人のお見舞いに 総合病院に行った時の事です。 案内所で病室を尋ねるのに、 看護婦さんに、 「お名前は?」と訊かれたので 「白根(シラネ)」 と答えると、 大変怪訝な顔をされ、 「しらねとおっしゃられても」 と言われ、何度か押し問答した後に、 その看護婦さんが突然笑い転げられ、 しばらく何も言えない様子。 びっくりしている父に、実は父が 「知らねえ(名前を)」 と言っていると ずっと聞きまつがっていたと 説明されたそうです。 父はその話を本人にも伝え 病室をなごやか(?)にし、 「白根は知らねえ」と しばらくネタにして喜んでいました。 (コロコロ)
みなさんのまわりにも、ありませんか? こういう「かみ合わない会話」。 思い出した人は、すぐさま 下の「投稿する」ボタンを クリックするべきです。 こういうのって、覚えてるうちに すぐやっちゃわないと忘れちゃいます。 どうぞお気軽にご投稿くださいませー。
2005-08-04-THU