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新着「言いまがい」〜その549


 

久しぶりに「まつがい電話」の特集です。
といいましても、
ただの「まつがい電話」じゃありません。
ひじょうに奇妙で、ユニークで、
ドラマティックな「まつがい電話」です。
一本の電話から始まる非日常。
どうぞ最後までおたのしみください。


何年か前の話です。
朝会社に着いてふと気付くと
携帯に留守電の表示が。
「誰だろ〜」と思って留守電を聞くと、
見知らぬ男の人からのメッセージ。
「○○です。
 今、銀の鈴広場にいます。
 来てくれるまで
 待っています。
 君を思って
 曲を作ったので
 歌います」

そして○○さんの歌がはじまり、
留守電は曲のサビに
到達するまでに切れました。
もちろん、私の知り合いに
○○という男性はいません。
(ちょっとドラマちっく?)

以前、同じ人からの間違い電話を
日に何件も受けたことがありました。
数回目に受けたときに、
私 「どちらにおかけなんですか?」
相手
「××××ー○○77番の
 △△商事に
 かけたいんですけど」

私 「ウチは○○71番ですから
   番号違いですよ」
相手「そうでしたか、すみません」
数秒後、またその方から電話が‥‥。
「だから、番号間違ってますよ」
と言うと、
「あなたが○○71番って
 言ったじゃないですか!」

とキレられました。
(やこ)

祖母宛のセールス電話に
孫の私が出たときの事です。
相手「○○さんのお宅ですか?」
私 「はい、そうです」
相手「失礼ですが、奥様ですか?」
私 「いえ、違います」
相手「では、娘さんですか?」
私 「いえ、違います」
相手「‥‥‥‥‥‥」
私 「‥‥(あれ、黙っちゃった?)」
相手
「あ、あの、すみません、
 どちらさまですか?」

いや、それはこっちの台詞です。
(はじめに用件言ってくれ)

母と二人で
お昼にテレビを見ていたところ、
電話が鳴りました。
私のほうが電話に近かったので、
私が出ることに。母は、
「なんかの勧誘じゃったら
 断って〜」と。
電話に出たところ、
案の定なんたらの勧誘でございました。
淡々と返事をしていたところ、
「奥様でいらっしゃいますか?」
このパターンはよくあり、
イイエと答えると、
「あっ、娘さんでしたかっ」
といわれるのが常でして。
しかしながら今回は
「奥様でいらっしゃいますか?」
ときかれ、イイエと答えたところ、
「あっ、
 おばあさまでしたか!?」

こんなの初体験。冷たく
「イイエおばあさまでもないです」
と答えたりました。
電話の奥でかなりあせっている様子が
伝わってきました。
娘と訂正された後でも、
淡々とお断りさせていただきました。
おばあさまって!
(まだまだ19歳)

我が家は、
私、弟1、弟2の三人兄弟です。
私が中学生くらいの頃、電話に出ると
「○○(苗字)君いますか?」
「君」ってことは、
弟のどちらかだろうな〜と思い、
「どっちですか?」と聞いたところ、
しばらくの沈黙の後に
「わかりません‥‥」
と答えられてしまいました。
クラスメートに名前を覚えられてない
弟が不憫でした。
(その後、学年を聞いて、
 ちゃんと取次ぎました)

ちょっと前の事です。
仕事が忙しく、ヘロヘロで家に帰ると
宅配便の不在通知が届いていたので
「土日に受け取るように
 自動受付センターに電話しておこう」
と、さして意識せず電話をかけました。
女性のアナウンスで
「○○センターです」
という声が聞こえて、
何度聞いても作ったような声だなぁ、
とふと思い、その電話をつなげたまま、
女性アナウンスの
口まねをやりました。
すると不審がった声で
「もしもし? もしもし?」
と電話から聞こえてくる。
‥‥そうです、私がかけたのは
「自動受付センター」
ではなく
普通の窓口だったのです。
その女性も明らかにテンパっており、
二人してオロオロしながら
なんとか済ませましたが、
私はその後数日間、電話をかけるたびに
思い出しては凹んでおりました。
(えあー)
今から何年か前のことです。
時間は11:50。空腹のピークで、
あと10分でランチだぁ、
と思っていたそのとき電話が鳴りました。
出てみるとそれは外人からで
たどたどしい日本語で
「ミソバター、
 お願いしまーす」
と。
あぁ、ラーメン屋か何かと間違えて
出前注文をしているんだなと思い
「こちらは○○(会社名)ですが」
と言ったら、
「ハイ。ミソバター
 お願いしまーす」

とまた繰り返します。
どうしよう外人だから
あまりよくわかってないのかもと思い
「すみませんが、こちらは
 ○○という商社なんですが」
と言うとまた
「ミソバター
 お願いしまーす」
と。
誰か英語ができる人に
英語で説明してもらおうと
まわりを見回して気がつきました。
隣の課にいたんです、
オバタさんという女性が。
外人さんは、「ミス・オバタ」を
流暢な発音で言っていただけでした。
聞きまつがったのはわたしだけど、
スとオをくっつけて言う方が悪いんだ!
‥‥と思うことにしました。
(豆)
私の娘の同級生に
隆一君という子がいます。
そのお母さんは美智子さんといいます。
ある日その美智子さんから
私の留守中に
メッセージが残っていました。
「もしもし、
 睦子さん?
 美智子です。
 隆一の母親の息子です‥‥
 あ、ちがった」

(睦子)

こうしているいまこのときにも、
全国のどこかで、誰かが誰かに
不思議な「まつがい電話」を‥‥。
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(2005.7.1)
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(2004.7.12)
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2005-08-16-TUE
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