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新着「言いまがい」〜その589


 

魅惑の「まつがい」ワールドへようこそ。
週末は、全国から寄せられた
さまざまな「まつがい」を
ご紹介いたします。
ほんの些細な「まつがい」から
始末書ものの「まつがい」まで、
各種とりそろえておりますので
最後までごゆっくりおたのしみください。


職場のランチルームで、
電子レンジに飲み物を入れ、
あたためスタートを押しました。
ボーッと待つこと約1分。
ピーっという音で我に返り、
私が開けたのは
横にあった冷蔵庫のドアでした。
(うた)

昨日のことです。
かなり寝坊して、寝ぼけつつも
あせって出勤支度をしていました。
大急ぎでシャワーを浴びた後、
ペットボトルの
林檎ジュースを飲みながら、
髪を乾かしていました。
右手でドライヤーとジュースを
交互に持ち替え、左手は手櫛で。
ハッと気づくと、
ジュースを持った右手が
ドライヤーを持つはずの
高さまで上がるのが見え‥‥。
次の瞬間、
頭からジュースをかぶっていました。
(状況を把握するまで
 数秒かかりました)

私の会社のS子先輩は、ある日
外でイベントをやっていた男の先輩に
「名刺がなくなっちゃったから
 俺のカバンの中から
 黒い名刺入れ持ってきて!
 大至急!」
と言われてタクシーをぶっ飛ばし、
「持ってきましたー!」
と鼻息も荒く差し出したのは、
黒いカバーに入った「ヒゲソリ」でした。
(さすがS子選手)

大阪の某水族館に行った時のこと。
大水槽の前でジンベイザメや
あらゆる魚を眺めて
ホワ〜ンとしておりましたら、
オバチャンの集団が
「ほれ、底の方におるやん!
 あれ! ヒラメや!」

オバチャンが指差した先には
「エイ」がいました。
(とろろ)

夜、夕飯のお裾分けに
叔父のところに行きました。すると、
「雨そんなに降っていたのか!」
と驚かれました。
「へっ? 降ってないけど」
と自分の格好を見て気づきました。
叔父さん、
紛らわしい黒のTシャツでしたが、
これは雨じゃなくラメです。
(これってみまつがい?)

父と妹と私の3人
ファストフードに行ったときのこと。
父が
「オレンジジュースも頼んだら?」
と言うので、私たち二人が
「ここのは無果汁だからやめておくね」
「そうだねたぶん無果汁だろうね」。
父は数秒考えてから、
「‥‥それって、
 ムカつくジュースのこと?」

以来、無果汁の表示を見るたびに
口元がゆるみます。
(お父さん元気?)
そう言えば、
私の妹も二段ベッドの上から落ちました
私は、下の段に寝ていたのですが、
朝、起きてベッドから降りようとすると
足にムニュッとした感触。
妹がベッドから落ちて
そのまま寝ていました。
運がよかったのは、
私が蹴って落とした
布団の上に落ちたということ。
姉妹で寝相が悪いのですが、
とりあえず、
私に感謝してほしいものです。
(あっちい)
住んでいる家のキッチンの水栓は
 レバーを下から上にあげると水が出て、
 下げると水が止まります。
 実家の水栓はその逆。

という方がいらっしゃいましたが、
私の実家のキッチンは
レバーを上げると水が出て、
下げると止まり、
洗面所はその逆です。
なぜ同じ狭い家の中なのに
そのように設計したのか、
どういう意図があるのかはわかりません。
使い慣れていない私ばかりか、
慣れているであろう両親さえも
レバーの上げ下げが定かではなく、
遊びに行くたび、キッチンや洗面所から
「きゃーっ!」「うわっ!」
という悲鳴が聞こえてきます。
実家で水道を使おうとするたび、
レバーを持つ手が緊張します。
(同じにすりゃよかったのにね)
先日家具屋に行きました。
若い店員さんに、
「ウッドカーペットが欲しい」
と言ったら、
ホットカーペット売り場
案内されました。
「いえ、木の方です。ウッドです」
と言ったらやっと、目的の所へ。
奥に立てかけてあったので、
取ってもらうことにしたのですが、
6畳用は重そうなので、
「手伝います」と言ったら、
「大丈夫ですよ」
と言われたので見ていました。
案の定、倒れてきたカーペットに
つぶされそうになりました。

その時店員さんは、
「あ、いけね。
 ホットカーペットじゃなかった」

いや、だからね‥‥。
(モカッチャ)
中学生のとき、家族は留守で
とてものどが渇いたので
適当にジュースをコップに
なみなみとついで
飲み干しました。
気づくと私は床の上に倒れて
数時間寝ていたらしいのですが
目覚めても頭ががんがんして
ひどい目に合いました。
どうも、自家製の梅酒の原液を
一気飲みした
ようです。
(残念ながら今も駄目)
ドライブ先で見かけた
喫茶店「ユトリロ」
しかし、その店名が書かれた
看板の絵は「モナリザ」
それはやっぱり
まつがってるだろう、と思う。
(モナリザはダ・ビンチ)

どのような「まつがい」も
私たちは大歓迎いたします。
「ん?」と思ったら即投稿。
迷わず、気にせず、なんとなく。
そんな、ゆるゆるとした気持ちで
どうぞお気軽にご投稿ください。
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文庫版「言いまつがい」もよろしく!

 

イラスト:しりあがり寿
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2005-09-25-SUN
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