ほぼ日刊イトイ新聞 - 『言いまつがい』

	夕食が済んで、片付けをしていたとき。調理台を拭こうとして、台フキンを持って手を動かすと「むにゅっ」とした感触。手にしていたのは台フキンではなくて、冷凍するつもりでラップに包んでおいた残りご飯でした。ご飯には指のアトがついていました。（そのまま冷凍した）
	生麺タイプのカップうどん。熱湯入れて、スグお湯すてて、粉末スープ入れて、お湯を注いでフタをして、１分待って、お湯をすてて‥‥ってやってしまいました。スープのない、うどん‥‥。温まった麺だけが、カップの中で、湯気を上げてました。「釜揚げうどん」だったんだと、自分をなぐさめました。（生卵と醤油で釜玉にしたら、　美味しかった）
	自宅でスパゲッティを茹でていました。アルデンテ気味になり、後はざるで湯を切って具と混ぜるだけ。パスタをざるに移し‥‥ 気付いたときには蛇口の水で冷やし始めていました。（チンしたらデロデロに）
	いつものようにiPodでくるくるっと曲を選んだ後、メールしようと携帯を開けてメインメニューのボタン（と呼ぶのでしょうか？）をくるくるしてしまいました‥‥。（k*）
	最近よくやること。 iPodを充電しようと思ってアダプターを差し込もうとするが、どうやっても入らない。なんで？　と思いながらよく見ると、それは携帯電話のアダプター。色も黒と白でまったく違うのに‥‥。（やまとや）
	先日、父が「寒い寒い」と思いながら毛布一枚で寝ていたところ、気がつくと上もう一枚布団がかかっている感触が。「あぁ、かあちゃん気を利かして　かけてくれたんだなぁ‥‥」とウトウトしながら考えていたらしい。目が覚めてみると、敷布団をかけて寝ている自分が‥‥。あまりの寒さに敷布団の下に潜り込んだ様子。それを聞いた母はあまりにも父が不憫で、その晩父の掛け布団を用意していた。（みか）
	二十歳の頃、茶道のおばあちゃん先生を東京から長野の実家にお招きしました。到着早々、母が座敷でご挨拶している間にまずはコーヒーでも‥‥ と台所にいきました。インスタントコーヒー、青いふたの砂糖つぼ、いつもの場所にありました。お盆に乗せてお出ししながら「先生、お疲れでしょうから　お砂糖たっぷり入れてきました」一口飲んだ先生漫画みたいに噴き出されました。それからもう大騒ぎです。悲鳴をあげる先生、狼狽する母きょとんとしている私。先生「塩！　塩が入っているわよ！」私　「えっ？　だって　　　青いふたのは砂糖入れでしょ？」母　「えっ！　あれは　　　塩を入れることにしたの‥‥」私　「いつのまに‥‥」非常にスタンダードなまつがいでしたがこの場面だけは何年経っても忘れられません。（ソルティーシュガー）
	主婦の集まりで、それぞれが手料理を持ち寄ることになり我が母の担当は煮豆。金時豆を甘くほっこり煮るのが、なかなか得意な母。しかし寝ぼけた彼女が、鍋にぶちまけたものは塩。そこまでなら、よくある話ですが塩辛くほっこり煮えた豆は実に豪快に、30人前。（ひとくちだけ食べました）
	会社帰りの夜道を歩いていると向こう側からタバコを吸いながら歩いてくる男性がタバコをポイ捨て！しかも、赤く光るものが！「これが元で　火事になったらどうするの！」とムカツキながら火を消そうと踏みつけた。すると、足の裏に鈍痛が‥‥。足をあげてみると、それは「火」ではなく、街灯によって光っていた「ビー玉」。いい事をしようと思ったのに‥‥。（まー）
	３台しか置けない郵便局の駐車場で一番手前に駐車して降りてロックしようとしたらできない。見ると助手席側から見知らぬ青年が乗り込もうとしていました。隣の車とまつがえたらしい。隣の運転手が「こっち！」その後、車に戻ると今度は私が乗っているにもかかわらずおばさんが運転席のドアを開けるのです。もう、また、まつがい？　びっくりした。（色は同じ）
	昨夜、友達と飲みに行って昔話に花が咲き、そろそろ帰ろうかという時に友達が「ねえ、今度　（卒業した）学校に行こうよ」と言うので、酒飲みの口約束にならない様に日時をしっかり決めて帰ってきました。ちょっと酔っちゃったな～と思ってそのままベッドに倒れ込もうとした時に友達と約束した日時を忘れない様にかろうじてメモを書いて寝ました。でもかろうじて書いたメモには「10月21日　足が腰痛」と‥‥。一体私は10月21日にどうなってしまうんだろう。（友達に確認したら日付はあっていた）
	小５の息子は乾燥肌。この時期は特に体のあちこちがムズがゆい。寝る前に「お母さん、背中かいてー」と言うので、ポリポリかいてやっていると、「もっと右ー、もっと上ー、　あ～、もっと左ー」などとかゆい位置をナビゲート。ナビされるままにかいていくと、いつのまにかお腹に到達。これ、なにまつがいでしょうか？（コラマテング）