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さっき、パン切りナイフで
フランスパンを切っていた時のことです。
「今日のは、なんて固いんだ!
ナイフが入らないじゃない!」
と怒りながらがんばっていたその時。
気づきました。
ナイフの背で切っていたことを。
(栗鼠) |
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今日、会社でお客様に
お茶を出しに行った部屋は、
入り口がガラスのサッシでした。
お盆を片手に扉を開けようとしたら、
手が宙をきった。
そう、私はすでに開いていた扉が見えず、
ない扉を開けようとしてしまいました。
入り口に向かって正面に座っていた
お客様も肩を震わせて笑っていました。
(まつがい姉妹の姉) |
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スーパーの精肉コーナーで、
一番鮮度のよさそうな
牛肉トレイを取ろうとして
鏡に突き指したことがあります。
(よくばり夫人) |
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たまに洗顔のついでに
顔の産毛も剃ろうと思い立ちます。
いつものように洗顔石鹸を泡立てて、
いつものように
顔中まんべんなく泡でごしごし、
そしてやっぱり
いつものようにぬるま湯で丁寧に
泡を流し終わった時に、
「あ、しまった」。
洗顔前
「いつも忘れて
泡を流しちゃうんだよな」
というところまで考えるのに、
それでも当初の思惑を達成できるのは
5回に1回くらいです。
(まん) |
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今朝、やってしまいました。
洗濯をしようと洗濯かごを持って、
洗濯機の前へ行きました。
ふたを開け、水を出し、洗剤を入れ、
かごから洗濯物を出し、
何を思ったか、空になったかごを
洗濯槽へ入れてしまいました。
一瞬、自分でも何が起こったかわからず、
手元の洗濯物を
じぃっと見つめてしまいました。
もちろんそのあと、かごを救出し、
何事もなかったように洗濯物を入れました。
眠かったわけでもないのに、なぜ?
(かごもきれいになりました) |
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隣の家のひさしがお気に入りの
茶と白の猫がいます。
いつもはひさしの上で
のびのびと寝ているのに、
今日見たら背中をまるめて
ゴソゴソやってます。
あれ? と思ったら
むこうも気配を感じたらしく、
ゆっくりとふりむきました。
彼は何か口にくわえてます。
「げ、自分の尻尾かじってる!?」
とあせってみたら、
彼に尻尾はついてます。
「ってことは、げげげ、共食い!?」
と驚愕していたら、
くわえてるのはちくわでした。
(ほんと同じ色なんだもん、
あーびっくりした) |
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田舎に住むうちの母は、
年末にホテルで催される
「コロッケディナーショー」
のチケットを仕事の取引先の関係で
購入することに‥‥。
母がチケットを見ながら
「2万5千円分の
コロッケなんて食べれるかな~」と。
母よ、それはコロッケ違いだぞ‥‥。
いや、食べちゃだめだってば!
(ころころコロッケ) |
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いつもなら歩いていく
近所のドラッグストアに、
夜遅かったせいもあり、
車で買い物に。
目的のものと、子供達にアイスを買い、
溶けないように急いで帰りました。
翌日仕事を終えて帰宅し、
買い物に行こうと駐車場に行くと
車がない!
さっそく仕事中の主人に携帯で電話し
「車に使うならそう言っておいてよ!」
と言うと
「知らないぞ。盗まれたか?」
その瞬間、アイスが溶けないように、
暗い夜道を駆け足で帰宅した
自分を思い出しました。
ドラッグストアの駐車場に
ぽつんと止まっていた愛車を確認し、
恥をしのんで一言断って
乗って帰りました。
(上野駅のうえの) |
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夏の暑い日に
近所のスーパーに出かけました。
帰宅の道すがら、立ち話をしている
おばさまたちの目がわたしにくぎづけ。
「このTシャツと短パンが
パジャマだってばれたかな‥‥。
ヨレヨレだしな‥‥」
足早に帰って玄関で
買ってきたビニール袋を床に置いたら。
ゴンッ。
床に置かれたものは、
ビニール袋ではなく
スーパーのカゴでした。
ご丁寧に商品の上には
見慣れた白いビニール袋が。
袋詰めの場所によらずに
帰ってきたようです。
あのおばちゃんたちも
教えてくれたっていいじゃないか!
恥ずかしくてカゴをなかなか返せずに、
数ヵ月後の夜中に
こっそり返しにいきました。
(お金は払ったのよ) |
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夫の先輩のことです。
持っていかなければならない書類を、
出張に出発する当日の
朝までかかって仕上げました。
そして、空港まで向かい、
チェックインする時になって
「あっ! 航空券がない!」
‥‥どころか、何も持っていない!
そう、彼は手ぶら。
書類も忘れ、身一つで
出張に向かおうとしていたそうです。
(ペリーニョ) |