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新着「言いまがい」〜その649


 

老いた人も若い人も、男の人も女の人も、
ひとしくたのしめる
愉快なページがあると聞きましたが
それはいったいどこですか?
はいはい、それはこのページ。
元祖「言いまつがい」へようこそ。
今日も、小さな傑作がせいぞろいです。
どうぞご家族みんなでおたのしみください。
最後までごゆっくりどうぞー。


娘の友達のななちゃんの
おかあさんのこと、
「ままちゃんのナナ」
と言ってしまいました‥‥。
(ハジそよママ)

ドライブ中、運転席の妹が突然
「ねーちゃん、
 ガンダムつけて」
と。
本人は「エアコンつけて」って
言いたかったらしいのですが、
まったくもって通じませんでした。
(安室玲)

ある日、母と買い物に出かけました。
母が電池を買いたいというので、
電池売り場に行き‥‥。
私「(アルカリとマンガン)
  どっちがいるの?」
母「普通のやつ」
私「普通ってアルカリ?」
母「いや、マグナム」
私「マッ‥‥!(絶句)」
(アルカリより力強そう)

店員さんに
「ご自宅用ですか?
 プレゼント用ですか?」
と聞かれたとき、いつもつられて
「ご自宅用です」
と言ってしまい、赤面する私。
「今日は間違わないぞ!」
と、ひと呼吸おいて、出てきた言葉は、
「ごたく用で!」
ひと呼吸おいた意味なし!
(自宅で使ってまーす)

家族でドライブした帰りの高速でのこと。
途中のサービスエリアで、
どこかで情報を仕入れてきたらしく母が
「大泉ジャクソンで
 渋滞だって」

「‥‥誰? それ?」
(渋滞はいや)

一人暮らしし始めの頃、
おふくろが電話で
こんなことを言いました。
「あんた、
 アイロンの
 つけっぱすれには
 気を付けなさいね」

‥‥つけっぱすれ?
「つけっぱなし」と「消し忘れ」を
まぜちゃったみたいです。
(そう兄ちゃん)
ヤクルトを半分残していたら、母に、
「そんな
 チュウトヘンパなこと
 やめなさい!」

と怒られました。中途半端な親子です。
(しまうま)

彼氏とプライドを見ていたら、
興奮した彼氏は
ミルコ・クロコップを指差し、
「あいつ!
 ベッチャベチャ
 強いなぁ!」
と。
なんだか弱そうです。
(プライド観戦中)

息子が膝の上に乗ってきて、ご満悦の夫。
「なにいちゃいちゃしてんのよぅ〜」
と突っ込みをいれようとして
「なにねちゃねちゃ
 してんのよぅ〜」

と言いまつがってしまいました。
ほのぼのするどころか、
怪しい関係の親子のようです。
(日本語は難しい)

ダンナが私が買ってきた本を
読んでいることを報告してくれました。
「○○の本、
 カバンの中で
 読んでるから」

通勤に使っているカバンを
指さしながら言いました。
(通勤は電車)

予備校で友達のバッグを取ってあげた時、
思わず出てきた言葉が
「○○ちゃんの
 バッグ、速いね!」

友達は
「確かに『遅い』より『速い』の方が
 『軽い』に近いって気持ちはわかるよ」
と妙なフォローをしてくれました。
(マッハ11)

社内朝礼の時、
部長が長い話をしていました。
「この仕事において
 社長は
 いろんなノウハウを
 持っていますから、
 一度書類を持って
 社長に直接
 カルチャーを
 受けるように」

なんや、それは。
ショックを受けるんか?
(思わず小声で
 「レクチャーや」とツッこんだ)

会社の上司が朝礼で
「あの人は
 先見の目があるね!」

と言いました。
なんとなく言いたい気持ちはわかる。
(おさむ)

学校から
近所に変質者が出たという情報があり、
それを聞いた息子が、
「今頃、警察も
 魚の目で捜してるね」

と言った。それを言うなら、
「鵜の目鷹の目」だろう。
(おっこ)

やってしまいました。
「仲人さんに
 持っていくお中暮、
 何にしようか?」

お中元とお歳暮が混ざりました。
主人から「秋に贈るのか?」と
つっこまれました。
(春に贈るなら「お歳元」)

友人とミニストップで
化学の勉強をしていたときのこと。
勉強に飽きた友人が気分転換に席を立ち、
レジに立って一言。
「アンモニアください」
直後にまつがいに気づいた
友人とわたしは大爆笑。
かわいそうだったのは笑うに笑えず、
肩をブルブル震わせていた
店員さんでした。
(あんまんだよね)

近くのビルが地上げにあったらしい、
という報告を
興奮した面持ちでするオット。
「ヤーサンが大勢でビルを囲んでいた」
と言いたくて、しかし
「暴力団」という言葉が
頭をよぎったらしく、結果、
「そこいら中に
 坊さんが立っててさ」

と一気にありがたい
お話になってしまった。
(花色木綿)

20歳の頃、
そのとき付き合っていた
彼に呼びかけるとき
「なあ、お父さん!」
と言ってしまいました。
言われた瞬間、
彼はめちゃ凍りついてました。
その彼は今のダンナです。
もうばっちりお父さんです。
(ままきち)

生真面目で緊張しやすい母。
弟の結婚式で相手方の
親戚に自分の兄を紹介する時、
「定年退職して今は
 優柔不断の暮らしを
 しております」

と紹介しておりました。
言うまでもなく、
伯父は悠々自適に
暮らしている人です。
(美樹)


どのような「言いまつがい」でも
私にお送りください。
いえいえ、「前に出てたかな?」とか、
「どんなふうに書けばいいのかな?」とか、
そういうことは悩まなくてOKです。
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新潮文庫より絶賛発売中の
「言いまつがい」文庫版もどうぞよろしく。


イラスト:しりあがり寿
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2005-11-24-THU
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