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新着「言いまがい」〜その672


 

ええ、そうです。
毎週、土曜日と日曜日は
さまざまな「まつがい」を特集するのです。
もういいかげん「まつがい」のパターンが
出尽くしたのではないか、
などと思ったりするのですが、
そんなことはないのです。
人は想像を超えるようなかたちで
さまざまなことを「まつがう」のです。
最後までどうぞごゆっくり。


バイトの前に腹ごしらえを、と思い、
カレー屋さんに入り、急いで食べ、
急いで会計に向かった私が
店員さんに差し出したものは、
伝票ではなく
スプーンを包んでいた紙でした。
(栗―ん)

たった今やってしまいました。
右手に持ったベビースターラーメンを
左手のひらに少しずつ
出して食べていました。
合間にお茶を飲もうとしたところ
ペットボトルのお茶を
左手のひらにぶちまけてしまいました。
ご丁寧にペットボトルの頭を
振って出しました。
(てつや)

今朝、エレベーターに乗ったときに
一緒に乗っていた知り合いの男の子が
気を遣って「開く」の
ボタンを押そうとしたら、
ベルを鳴らしてものすごく焦ってました。
(6時半の寝ぼけ)

シャチハタとリップクリームを
よくまつがえる方

いらっしゃいましたが、
わたしは先日、
宅配便に受領印を押そうとしたら
伝票にリップクリームをブチュッ!
慌ててふき取りました。
宅配便のお兄さん、苦笑、
通りがかりの後輩、大爆笑。
(面目まるつぶれ)

リップクリームを
シャチハタや目薬と間違われた方の
まつがいが載っていましたが、
私の上司は、机の上に出しておいた
私のリップクリームをノリと間違えて
封筒に塗りたくっていました。
ビックリして一瞬言葉を失いましたが、
「それ、リップです、私の」
と冷たく言い放ったところ
「あ‥‥」と言ってリップにフタをし、
何事もなかったように
本物のノリで封していました。
その後新しいリップを
買ってくれることはありませんでした。
かなり減ってました。
(さと)

汚れもので一杯になっていた
全自動洗濯機。いつもどおりに、
洗剤を入れてスタートボタンをオン。
「ピー、ピー」と
洗濯終了の音がしたので、
ふたを開けると
ふくらませた風船が
洗いあがった洗濯物の真ん中にポコっと。
お気に入りのおもちゃを
「あーちゃん(妹)にとられる」
と言っては隠してまわる
上の娘(3歳)の仕業かと。
(姉妹なんだから仲良くしようよ)

いつも車と電車で通勤しています。
どっと疲れていたある日の仕事帰り、
職場から電車を乗り継ぎ、
自宅の最寄り駅に
1時間がかりでたどり着き、
駅の隣のいつもの駐車場に置いた車に
乗り込もうとしら、車がない!
一瞬、自動車泥棒に遭ったかと焦り、
そこでようやく思い出したのは、
その日の朝は電車を使わず、
車で外回りして、午後に会社の近くの
有料駐車場に駐車したこと。

深くため息をつきながら、
また1時間かけて車を取りに行き、
余分な駐車料金を払って
再び帰路につきました。
(電車嫌い男)

今日の朝、友人の結婚式に出るので
どたばたとしていたのですが
Tシャツの上からセーターを着たけど
セーターの襟から少しはみ出す‥‥。
まさかと思って一旦セーターを脱ぎ
Tシャツを見てみたら、
前後が逆でした。

しかも、なぜか、
セーターが着にくい、脱ぎにくい。
首のところに
ちゃんとボタンがありました。
タイツをはこうとしたら、
先にスパッツをはいているのを
忘れていました。
そして、家から出てから、
「あ! ハラマキ忘れた!」
「財布も忘れた!」

(きころぺ)
母から涙声で電話がきました。
母の朝は、
眉毛をかくところから始まります。
うちは自営業で
人の出入りが朝からある為、
時間がなくて、
ファンデーションを塗らなくても
眉毛だけはかくのです。
それは25年間変わらず
続けられていることです。
昨日、母は寝坊して慌てていたそうです。
眉毛だけかいて、
従業員のみなさんに挨拶して
ご飯を食べていたところ、
家に入ってきた父から一言。
「もう片方は?」
母は、片方の眉毛しか
かいていなかったのだそうです。
「お母さん情けなくて情けなくて‥‥
 普通ワンセットだよね?
 もう泣けてくるよ‥‥」
がんばれお母さん!
(ぽっこ)
かなり昔、夕方、
仕事から疲れて帰ってくると、
アパートの前の電柱のかげにクマが!
後ろ足で立ち、
前足を突き出しているのです!
ひや〜! っとおののき、
ふと数歩前に出てみると、
それは電柱の陰で立ち話をしている、
ベージュのカーディガンを着て、
ベージュのフサフサの毛の
スピッツらしき小型犬を
抱えたおばさんでした。
おばさんの体と
スピッツの体の色が同化して、
しかも電柱がうまくカモフラージュして、
立ち上がってるクマに見えたのでした。
(まるる)

「電柱のかげにクマが!」
そんなことあるわけないじゃん。
けれどもその一瞬、たしかにクマは存在する。
こういう「まつがい」、大好きです。
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明日も「まつがい」の特集です。


イラスト:しりあがり寿
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2005-12-17-SAT
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