新着「言いまつがい」〜その683〜
言ってるアイツが悪いのか、 聞いてるオイラが悪いのか、 とにもかくにも、かみ合わない。 なぜだか、やっぱり、かみ合わない。 というわけで、本日は、 「言いまつがい」と「聞きまつがい」と 「かんつがい」の織りなす 愉快なハーモニー、 「かみ合わない会話」の特集です。 読んでるうちになにがなんだか よくわからなくなってくるかも しれませんが、 じっくりと、この「かみ合わなさ」を たのしんでください。
突然課長が私に 「○○さん、朝礼やってくれる?」と。 「え? 朝礼ですか?!」 うちの会社、今まで朝礼なんて やったことなんかありません。 しかも、一介のパートである私が、 何十人もの社員の皆さんに朝礼? パートが社員に訓示を? 一体私になにを語れというのか? だいたい、それならそうと、 せめて前の日に‥‥パニクる私。 「朝礼‥‥ですか?」 「そう」 「朝礼‥‥」 「やりかたわかる?」 「私、言葉が 思いつかないのですが‥‥」 「普通でいいんだよ。 いろいろ文例があるから」 「普通‥‥」 「電話してさ、 選べるようになってるから」 「‥‥‥‥朝礼ですよね?」 ここで周りは大爆笑。 課長は取引先のかたの お母様が亡くなられたので 「弔電打ってくれる?」 とおっしゃったのでした。 (ぴぽぱのぱ)
娘「お母さん、 うちにシェルターある?」 私「ある訳ないじゃん」 娘「だよね〜。でもさ、 こういう時代だからこそ あった方がいいんだよ」 私「そりゃそうかもしれないけど そう簡単にはいかないわよ」 娘「でも○ちゃんも ×ちゃんも持ってるよ。 テストとか、 シェルターしてから 捨てるんだって」 (ソラシド@シュレッダーですか?)
授業が終わって放課後、 突然友達から 「しりとりして!」 と言われました。 なせしりとり? と思いながらもとりあえず 「‥‥りんご!」 と答えたら 向こうの目が点に。 「俺、 『ちりとりして』って 言ったんやけど‥‥」 よく考えると今は掃除中でした。 (好物もりんご)
さる温厚な中年紳士と、 わたしとの会話。 「こないだ、夜遅くまで会議があって、 疲れきって電車に乗ったんだよ」 「それはタイヘンでしたねー」 「そしたら隣に座った若い女の ヘッドフォンから音漏れがすごくて」 「あー、アレ、困りますよねー」 「しばらくはガマンしてたんだけど、 もうホントに疲れてて眠くてねー」 「ええ」 「で、おもいきって その女にチューしたんだよ」 「‥‥ええっ! い、いきなりっ?!」 「‥‥? いや、最初に 『すみませんが』 って言ったけど」 「‥‥‥‥」 「そしたらさぁ、 全然気がつかないんだよー」 「気がつかない‥‥? そ、そんなことあるんですか?」 「いやほら、 目をつぶって 音楽聴いているわけだから」 「それにしても‥‥」 「でさー、若い女だろ? ウッカリさわるわけにもいかないし」 「さわるわけに、って、 キスまでしときながら、 いまさら」 「‥‥オマエ何言ってるんだ?」 「だって、 チューした、って‥‥」 「注意した、だよっ! ちゅーいっ!」 このばかものーっ!」 はい、ばかものでした。 でも、チューじゃなくて、 よかったです。 (花色木綿)
出張の朝、駅のキヨスクでの会話です。 「日経ください」 「日記? ちょっと置いてないですけども」 「いや、日経」 「あ、切手ですか、 切手もないんです」 「にっけい」 「140円です」 めげない店員さんに脱帽です。 (こに)
近所の、 いかにも歴史のありそうな銭湯。 この前、友達と2人で そこの前を通っていた時、 「まき」と言おうか 「たきぎ」と言おうか迷った挙げ句、 「ここ、昔からずっと タキでお湯沸かしてるんだよ!」 と言ってしまったが、 「へぇ〜すごいねぇ! 水力発電なんだ!」 と感心していたので、 あえて訂正しないでおきました。 (平成ひとけた)
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