新着「言いまつがい」〜その708〜
週末、いかがお過ごしでしょうか。 今日も「まつがい」の特集です。 日常のなかにぽっかりと口を空ける 「まつがい」という名の落とし穴。 穴は深かったり、浅かったり、 落ちた先にさらに穴があったり、 じつは穴じゃなかったりとさまざまです。 今日もどこかで誰かが「まつがって」いる。 どうぞ、最後までおたのしみください。
今やりまつがえてしまいました。 食器を洗おうとして 食器洗剤をスポンジにかけたと思ったら カビキラーの泡がプシュッと。 急いで換気しました。 (なぜカビキラーと食器洗剤が 同じとこにあるかは謎)
昨日の夜、煙草を取り出し 普通に火をつけようとしたら 煙草を持つ手はそのままに 口だけが「にゅ〜」っと タコの様になりながら ライターの炎に 向かっていってしまいました。 当然「あぢ〜っ!」 その後の情けなさったら ありませんでした。 (タコに縁がある年?)
道端の自動販売機で 冷たいブラックコーヒーの ボタンを押したら あたたか〜い加糖コーヒーが 出てきました。 そこまで期待を裏切らなくても‥‥。 (わざと? 入れまつがい)
トートバッグを持っていたので、 レジの手前に置いてある 「袋いりません」と書かれたカードを スーパーのカゴに入れて会計へ。 レジ係のおばさんは カードを手に取りにこやかに 「ありがとうございます!」と言うなり スーパーの袋に私の買った品物を てきぱきと詰めてくれました。 あまりにもてきぱきしていたので、 何も言えずそのまま スーパーの袋をぶら下げて帰りました。 (もしかして、袋に入れてください カードだったのか?)
私の姉は、クルマを運転中、 消防車や救急車が通ると、 自分の子どもに急いで 教えてあげるという習慣がありました。 たまたま私が 助手席に座っていたときのこと。 私の膝を叩いて 「ほら! ピーポ、ピーポ!」 と教えてくれましたが、私は冷たく 「興味ないから‥‥」 と突き放してしまいました。 冷たい妹ですね。 (ばななねこ)
私はパジャマの脱ぎ着に関して なぜか不精で、 ボタンのついたパジャマは、 いちばん上のボタン以外を 全部つけたまま、 首のところを通すだけで よいようにしておいて、 脱いだり着たりします。 ある日、お風呂上りにパジャマを着て、 何気なく鏡を見ると変。すごく変。 だけど何が変なのか 咄嗟にわかりませんでした。 なんでこんなに丈が短くて 首周りも脇も窮屈なのだろう? ‥‥実は、三番目のボタンが外れていて、 二番目のボタンと 四番目のボタンの間から 無理やり頭を出していたのです。 それに気づくまで、間抜けな姿のまま、 しばらく鏡の中の自分を 呆然と眺めていました。 (ペリーニョ)
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