|
駅で切符を買い、改札に入り、
トイレに入って用足し後、そのまま
改札を出ようとしたことがあります。
もちろん切符は
改札を通ることができません。
駅員さんに教えられるまで
何度「ピンポーン」を聞いたことやら。
(目を合わせられなかった) |
|
朝ごはんのしたくをして、
「さ〜、あとはお水とごはん〜」
と食器棚からマグカップを取り出した私。
そしてなんのためらいもなく
マグカップに
ごはんをよそってしまいました。
マグカップのごはんはおちゃわんへ、
マグカップにはお水を入れて
何事も無かったように
朝ごはんをたべましたが、
マグカップの底に残ったごはんを
とりだすのには苦労しました。
(今年の花粉症もちょっとつらい) |
|
夫とちょっとしたいさかいをした。
うちは狭いマンション暮し。
機嫌の悪い時は一緒にいるべきではない。
夫は散歩したり
タバコを買いに行ったりして
機嫌をなおしている。
今日はアイスをぶら下げて戻ってきて、
それはよいのだが‥‥。
「さっきさあ、
ドアのカギ回しても開かねえから、
スネて入れねえ気かよ?
と思ってガチャガチャしたり、
ドンドン叩いてたりしたら
‥‥隣の部屋だった」
隣人の恐怖たるやいかほどのものか。
(mango-pudding) |
|
大学1年のとき、
ドイツ語の試験に落ちてしまい、
2年でもう一度同じ科目を
取らなければならないはめに。
今度こそ単位を取らなければならないと
徹夜して頑張ったのですが、
うとうとして目が覚めたら
試験の時間は過ぎていました。
3年になってまたドイツ語を取り、
同じ過ちを繰り返してはならないと、
試験の開始時間よりも
15分早めに教室に行きました。
なぜか教室はがらーんとしています‥‥。
あれ? 変だなぁ。
試験は1時間前に終わっていました。
最後の4年生になり遂に無事試験を受け、
優で有終の美を飾りました。
(Mu) |
|
酔っぱらって駅からタクシーで
帰宅しようとした月のない夜。
いつものタクシーに
新しくカーナビが搭載されていたので、
面倒くさい道案内をする必要もないと
おとなしく乗っていると、
一本早い大きな道で曲がられた。
いつもは通らない道だけど、
行けないこともないので、
では次に左に曲がってくださいと言うと、
少し進んで、
これから先は進入禁止だと言う。
一体どうしてこんな田舎に
新しく標識をつけるんだと思いつつ、
じゃあもう歩いて帰ろうと
タクシーを降りる。
しかし、全然様子がおかしい。
うっそうとした細い道ながらも
舗装はされているはずなのに、
私が歩いているところには
草がぼうぼう生い茂っているようである。
だが月のない夜。何も見えない。
ぬれた赤土で足がすべる。
転ぶ。草をつかむ。
一体ここはどこだ!
ン十年間住んできた
平和な住宅地はどこにあるのだ。
頭の中にこだまする言葉。
「トワイライトゾーン。
あなたの知らない不思議な世界」
ひたすら歩く。人家の明かりが見える。
犬がほえる。
ここは平田さんちの裏の梅林だ!
平田さんちの前の道を
通っているはずだったのに、
どうして裏にいるのだ!
自分の位置がようやくわかり、
不思議に思いつつも
なんとか家にたどり着き、安堵し、寝る。
翌朝、泥まみれになった靴を見た両親が
寝ている私をたたき起こし、
一体何があったのだと詰問する。
「わからんけどタクシーから降りた後
道に迷ったみたいで、
広大な草原を歩いてきた」
母は大いに安心した上、おもしろがって
「広大な草原」とやらを見に行き、
私が落としたスーツのジャケットを
拾って帰ってくる。その後私も
「広大な草原」を確認しに行ったが、
家から歩いて5分のところに
あんなに広い住宅開発地があるとは
思いもよらなかった。
一本早い道で曲がったタクシーに、
さらにもう一本早い道で左に曲がらせた
私のまつがいだったらしい。
子供の頃から知ってる道なのに。
げに恐ろしきは酒と、月のない夜なり。
(みゑ) |