新着「言いまつがい」〜その823〜
すべての子どもたちは 美しい名前を持っています。 ひとりにひとりずつ、美しい名前を。 ところが、その、燃える命ともいえる名前は、 しばしば「まつがわれて」しまうのです。 そんなわけで、本日は、 「名前の言いまつがい」特集。 大切な名前がさまざまなパターンで 「まつがわれる」さまを ごゆっくりおたのしみください。
小学校時代、スイミングスクールで 一緒だった丸毛(まるも)君は、 試合のたびに、 「4コース、まるげくん」 と、アナウンスされてました。 (鵜)
バイトの新人君の名前は 「森尻くん」でした。 それなのに、彼を呼ぶとき 私の口から出たのは、 「ねぇねぇ、桃尻く〜ん」 という恐ろしい言葉‥‥。 (モウラ)
私の名前は「真帆」といいます。 先日、送られてきた荷物のラベルの文字、 「真凧」 どうして「へん」を 「つくり」の中にいれてしまったのか? これじゃ、「マダコ」です。 (猫丸)
私の名前は「祐瑞子」と書いて 「ユミコ」と読みます。 初めてこの名前を見る人は大抵、 「ユ‥‥」で止まってしまうのですが、 中学の時の保健の先生は違いました。 その先生は、出席を取る時に堂々と 「ユズコ」 と大声で呼んでしまったのです。 「この字は瑞(ズイ)って読むだろう」 と本人は言い訳してましたが、 それから私のあだ名は 「ユズコ」になりました。 (その先生のことは しばらくシカト状態でした)
友人に子供が産まれ、 「苑子(そのこ)」と名付けられました。 関係書類を職場に提出した時、 その担当者が 「お子さんのお名前は‥‥ なす(茄子)ちゃんですか?」 いくらなんでも、 そんな名前をつける親がいるか! と大変怒っておりました。 (REIKO)
お正月に親戚一同が介し、 いとこ達にお年玉を配っていた父。 いとこの和代ちゃん宛てのお年玉袋には、 名前の漢字を忘れたのか 「カス代へ」と書いてあった。 和代ちゃんから 「名前が違う」と指摘された父。 書き直そうとしたが 宴の酔いもあったのか、 点を付けるべき位置を間違え 「ガス代」と‥‥。 (お年玉がガス代に)
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