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新着「言いまがい」〜その855

 

日常生活における
「まつがい」というのは
たいていほかの誰にも知られることなく
忘れ去られてしまいます。
それはなんともったいないことでしょう。
こうして、ほかの人に伝えてあげれば、
十分に愉快な娯楽となるのに。
さあ、今日もさまざまな人の
さまざまな「まつがい」をたのしみましょう。
どうぞ最後までごゆっくり。

朝の4時、半分寝ぼけて
お弁当を作っていたところ、
ふと見た足元に椎茸が。
「いつ落としたんだろう」と思いながら
キッチンペーパーでつまんだら、
スリッパの先から出ていた
私の足の指だった。目が覚めた。
(マダム)

月曜日の朝のこと。
ねぼけながらもスーツに着替えた夫に
なんか違和感を感じてよく見ると、
第一ボタンを開けて着た
ワイシャツの中に
また第一ボタンを開けた
ワイシャツを着てました。

昼過ぎたあたりから
思い出し笑いが
とまらなくなりました。
(ちえ)

飲み会の帰り、
いい感じに酔っ払った友人は、
駅の自動改札口に
一万円札を一生懸命
入れようとしていた。
そして降りる駅の改札機に
免許証を入れてしまい、
機械を詰まらせた。
(ブラス)

朝、電話が鳴りました。
受話器を取ったのに、
電話の向こうはしんとしているし、
ベルは鳴り続けてるし。
鳴っていたのは携帯電話。
買ったばかりで着信音を変えてなかった。
急いで持ち替え、セーフ。
(佐藤)

コーヒーを飲もうと思ったら。
詰め替え用インスタントコーヒーを
入れていたビンが空なので、
まだ残っている袋からビンに移しました。
そして電気ポットに向い‥‥
「何してるの?」
という息子の声に手元を見ると、
今詰め替えたビンの中に
お湯を注ぎこんでおりました。
くやしいので
これを濃縮版として冷蔵保存して
薄めて飲むことにします。
今試したところ、
5倍に薄めるとちょうどいいようです。
(カルピスじゃないけど)

事務所でインスタント・コーヒーを
飲もうと思って
まずはマグカップを温めて‥‥と
ポットからお湯を出したら、
マグカップからお湯が
すごい勢いで飛び散り、
あたりはビショビショに。
棚から出したマグカップを
ひっくりかえしたまま、
お湯をそそいでいました。
(みきちゃん)

喫茶店でバイトを始めたばかりの頃、
「ウインナーひとつ」
という注文を受けて、
おつまみメニューの
「ソーセージ盛り合わせ」
持って行ってしまったことがありました。
連れの方の注文は紅茶。
お客さんの表情は「???」
‥‥注文はウインナーコーヒーでした。
ソーセージだけ注文するってのは、
変ですよねぇ。よく考えたら。
(したら)

電話をかけおわって、
最後にバイバイという時、
受話器に向かって
手を振ってしまいます。

そこに、電話していた人の
顔がある気がするんです。
身内では特にそうなります。
最初に指摘された時は
内容を理解するのに
時間がかかりました。
それほど自然に手を振ってました。
(えびぷり)
夏休みも終わりに近づき、
おばあちゃんの家から東京へ帰る日。
バタバタと帰る支度をし、
表で待っていたタクシーに
荷物をつみこみ、
母は5才の私の手と
2才の弟の手をにぎって、
タクシーに乗り込みました。
遠ざかるタクシーに
いつまでも手を振る
おばあちゃんとお手伝いさん。
いつまでもいつまでも‥‥。
母も私も弟も一生懸命
手を振りかえします。
ん? 何か様子が違います。
お手伝いさんが
タクシーを追いかけてきます。
慌ててタクシーを止めてもらうと、
お手伝いさんは母が忘れていった
ネックレスを持ってきてくれたのでした。
お礼を言いながら受け取り、
再度、タクシーが走り出します。
また、おばあちゃんが
大きく手を振っています。
いや、違う!
おばあちゃん、何か叫んでる!
今度は何?
タクシーを止めて、走って戻っていく母。
大人達がわらわらと家へ一旦引っ込み、
次に現れた母は
腕に一番下の弟を抱いていました。
そうです、母はお座敷で
すやすや眠っていた彼を忘れたのでした。
無事、子供も荷物も全部積み込んで、
ようやく、タクシーは走り出しました。
母を筆頭に私も真ん中の弟も、
おばあちゃんもお手伝いさんも、
一番下の弟の存在忘れていたんだから、
ひどいものだ。
(tabasa)

先日、電気をつけたまま寝てしまい
姉が発見して
まだ半分寝ている私に
「電気消すよ!」と言ったところ
「TPOに応じて」
と答えたそうです
(まったく記憶にありません)

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イラスト:しりあがり寿
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2006-06-18-SUN
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