新着「言いまつがい」〜その857〜
すべての子どもたちは 美しい名前を持っています。 ひとりにひとつずつ、美しい名前を。 いわば、 それは燃える命ともいえるわけですが その美しい名前は、しばしば他者によって 「まつがわれて」しまうのです。 そんなわけで「名前の言いまつがい」、 今日もたっぷりとご紹介いたします。 最後までのんびりどうぞー。
私の部署に 「糠信(ぬかのぶ)」くんという 名前の新人が入って来た時、 先輩に 「今度の新人くん、確か 珍しい名前だったよね?」と聞かれ、 「米糠の糠に、信じるの信で 『こめぬか』くんですよ」 と答えてしまいました。 (でも1年で辞めちゃったね)
お客様宛の送信状を パソコンで書いています。 ある日、 「大野様」宛の宅急便を出した後、 控えに残した資料を見直したら 宛名のお名前が 「小野様」になっていました。 キーをたたく回数が 1回少なかったのですね‥‥。 (みほ)
我が家は小さな 貸し駐車場を持っています。 新しい借り手の方の名前は 「山本さん」 私が書いた名札はなぜか 「中村さん」。 よくある名前って 意識があったのかな〜? (まあちゃん)
娘の名前は「みお」ですが 旦那はいつも間違います。 この前は 「みそ」。 その後言いなおして 「しお」 と、呼んでいました。 (まるじゅん)
私の会社のおじさんは下の名前が 「又一(マタイチ)」といいます。 ゴルフ場で 「○○(名字) ヌー様」 と呼ばれたそうな。 ‥‥ぬーさま!? (変態A)
電話を取った妹が 「お姉ちゃん、 外人さんから電話。 マイケルさんだって」。 海外留学経験がある私が代わったところ、 電話の主はマイケルさんではなく、 父の会社の同僚の「牧野さん」でした。 勇んで「Hello」なんて 言わなくてよかったぁ。 (葉ちゃんのお姉ちゃん)
取引先からの電話で、 わたし宛に郵便を送るというので 漢字を説明しました。 わたしの下の名前は あまりない読み方なので そちらから説明しました。 「へ〜、それで○○って 読むんですか。 めずらしいですよね」と相手の方。 その後、念のため、と 上の名前についても尋ねられたので、 「井上は、平凡ですよ。 よくある井戸の上って書く井上です」 と答えました。はたして郵便は、 「ご担当 井戸の上様」 と書かれていました。 かなり非凡です。 そして肝心の下の名前は 省略されていました。 職場に井上が二人いるから 説明したのに。 (もも)
どのような「言いまつがい」でも 私たちはそれを たいへん歓迎いたします。 思い立ったその日が 初投稿にうってつけの日です。 やおら下の 「投稿する」ボタンをクリックし、 その内容を簡単に書き記して 迷わず送信ボタンを押してください。 なにしろ、とにかく、お気軽に。 新潮文庫の「言いまつがい」文庫版も どうぞよろしくお願いします。