新着「言いまつがい」〜その906〜
書かれた文字列をふと眺めると、 驚くべき内容が! え? え? どういうこと? と慌てふためいて読み返すと、 まったく違うことばだった。 そうです、それが「読みまつがい」。 書かれた文字のほうに問題があったり、 完全に読み方を「まつがえて」いたり。 さまざまなパターンの「読みまつがい」を 今日もたっぷりとお届けいたします。 どうぞ最後までのんびりおたのしみください。
ネットの新聞サイトで変わった見出しが。 「○○○機、 コックピットの窓に またたび」 ‥‥またたび? どうして付いちゃったんだろ? 頭の中は旅客機にしがみつく猫数匹。 記事を読むと、 「コックピットの窓にまたひび」 でした。 猫は関係ありませんでした。 (ごろにゃあ)
先日新聞で 「一人で 増毛(ぞうもう)対策」 という読者投稿が載っていました。 新聞に載せるほど 効果抜群なものなのか? しかも一人でやることを 強調しなきゃならんものなのか? と思っていたところ 「一人で増毛(ましけ)散策」という なごやかな投稿だったことに気づいた。 北海道には増毛(ましけ)という 私の夫にとっては ありがたいとも思える地名がある。 (まる)
疲れて乗った地下鉄で、 見るとはなしに見てた車内広告。 「大地真央 リサイクルフェア」 え? 大地真央さんが? 「大泉緑地リサイクルフェア」でした。 あるんです、大阪にそんな公園が。 (ぱこ)
お昼ごはんを買いに スーパーへ行った時のこと。 お弁当に 「よく煮えた鯖の生煮弁当」 というシールが貼ってあったので思わず、 生煮じゃ煮えてないじゃん! とつっこみ。でも、見直してみたら、 「よく煮えた鯖の生姜煮弁当」 のまつがいでした。 (おわびに買って完食)
私がまだ女子高生だったとき、 水族館に両親と行って、 いろんな水中動物をみました。 建物から外に出て歩いていると池があり、 その横に「らちこ」という 標識が立っていました。 いろんな珍しい生き物を 見たあとだったので、 私はそれも珍魚だと信じて、 「お父さん、 『らちこ』っていうんだね、 この魚!」と、 周囲の目も気にせず、 後ろにいた父に大きな声で教えました。 次の瞬間、顔から火を噴きました。 それはトイレの標識で、 「こちら」と書いてあったのです。 (ママムー)
大学の先生の研究室のドアに、 紙のボックスがかかっていました。 ふと目をやると、そこには手書きで 「テレポート」 と書かれているではありませんか! このドアを開けたら 好きなところへ行けるのか! と夢がふくらみ、 開けてみたい衝動に駆られつつ ドアに近づくとそこには、 「〒レポート箱」 と書いてありました。 「レポート箱」の前に、 郵便の「〒」マークが 赤ペンで書いてあるのです。 どうやら私は疲れているようです。 (aya)
暑い日が続きますが、 冷房の効いた部屋で暇つぶしに 投稿をしてみるというのもいいものです。 下の「投稿する」ボタンをクリックし、 記憶に残るその出来事を適当に書いたら、 コップに残る炭酸水を飲み干すように 気分よく送信ボタンを押しましょう。 新潮文庫の『言いまつがい』文庫版も どうぞよろしくお願いします。