その1038
ふと視界に飛び込んできた、意外な文字列。
えっ! そんなバカな! 
と思ってよく見返してみると、
まったく違う文字列だった‥‥。
そうです、それが「読みまつがい」!
よくあるっちゃあ、よくあることですが、
脳内でうまい具合におもしろく
「読みまつがっちゃった」例を
たくさんまとめてお届けいたします。
どうぞ最後まで、ごゆっくり。
邦画のキャッチコピーに
「埼玉のラブ・ストーリー」
とあった。
「埼玉が舞台なの?
 身近だけどロマンチックじゃないなあ。
 どんな話?」とよく見たら
「珠玉のラブ・ストーリー」だった。
(埼玉出身)
とある、おせんべいのパッケージに
こんなことが書いてある。
こげくさく焼き上げました」
そんな自らイヤミに
商品説明しなくても!
と思いながら見直しましたら、
「こんがりさくさく焼き上げました」
でした。
(しむしむ)
先日スーパーのパン売り場を
何気なく歩いていたところ、
「ムカつくパン」
という文字が目に入りました。
「えぇっ?!」と思ってよく見ると、
「ハムかつパン」の見間違いでした‥‥。
(まい)
新聞の見出しに
「甘くてジューシーな俺」と。
違和感たっぷり。よく見たら
「俺」ではなくて「桃」でした。
どうして俺に見えたかは不明。
(ぱてぃぱてぃ)
さきほど、インターネットの広告で、
「セレブはウンコを
 食べている!」
とあって、ええっ!?
と思ってよく見たら、
「セレブなワンコは食べている!」
というドッグフードの広告でした。
(さむわいず)
「総理、
 誕生日おめでとう」

という文章が、あるブログにあったので
「へぇ〜、首相のファンなのかなぁ。
 若い女の子なのに
 政治に興味があるのかな?」
などと思ったのですが、よく読んだら
総理ではなく絵理という子でした‥‥。
(木村)
古いけれど清潔感のある、
とある駅前の喫茶店の前を
通り過ぎた時の事。入り口に
「地下30階あります」
と書かれた看板が!
アンティークなイメージから、
一瞬にして非日常的な
恐怖のイメージへ転換!
なぜ? 誰がなんの目的で
こんな駅前に地下30階も!?
地下牢に幽閉!? 闇マーケット!?
などと散々動揺した後、それが
「地下30席あります」
だった事に気づきました。
(徹子)
まだ日ハムがパリーグの
プレーオフを戦っていたころです。
朝刊のスポーツ欄に目を通すと
「ダル完投 ハム王子」
の見出しがありました。
いくらダルビッシュがかわいくても、
ハンカチ王子がもてはやされていても、
「ハム王子」はないだろ、「ハム王子」は、
‥‥と思っていました。
新聞を見返したらそこにあったのは、
「ダル完投 ハム王手」の見出しでした。
ああ。王子じゃなくて王手だったか‥‥。
(ちょびすけ)
息子はプロ野球に興味がない。
先日アニメをやってるはずの時間に
テレビをつけて
「なんだよ! やってないじゃないか!
 ソ連と日本の試合になってる!」
と怒っていた。
画面には「ソフトバンク対日本ハム」の試合が‥‥。
(ぺけちゃん)
仕事中、席に戻ると電話メモが。
シエロ様かあ〜、
 外人のお客さんなんていたかなあ〜、
 何人かなあ」
と思いつつよく見ると
「江口様」でした。
しかもそのメモ、
自分が書いたものでした‥‥。
通路に落ちてたのを
誰かが拾ってくれたようです。
(これでもペン字検定2級)
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イラスト:しりあがり寿


2006-12-18-MON
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN