その1088
♪キーンコーンカーンコーン。
はいはい、みんな、席についてー。
静かに、静かに、し・ず・か・に!
じゃぁね、今日はね、こないだやったね、
テストを返していきたいと思いますー。
はいはい、静かに、し・ず・か・に!
もう、すっかりお馴染みかと思うけどね、
今回のテストも「珍解答」満載!
先生、採点のたびに、
横隔膜が痛くてたいへんなんだぞー。
おもしろいのもいいけど、ほどほどになー。
じゃあ、名前を呼ばれた人からとりにきて。
安芸〜、猪田〜、江崎〜、大塚〜、加賀美〜‥‥。
先日の社会のテストでのまつがいです。
「都市名を答えよ」という問題で、
答えは「ニューヨーク」でした。
しかし私はどうしてもわからず、
「パナソニック」
と書きました。
それってテレビのメーカーだよ!
(ゆきこ)
子どもが理科の問題を解いていました。
「実験で使う
 あれの名前なんだったっけ‥‥」
しばらく考えて、
「あっ、サンフランシスコ!
三角フラスコです。
(eipum)
高校時代の日本史のテストで
「金印」と答えようとしたのに、
「全印」と書いてしまいました。
当然バツでした。
(点々に泣いた)
高校生の時の世界史のテストで。
エジプト文明、
パピルスに書かれていたのは
「死者の書」と書くところを
「死書の者」と書いていた私。
でも赤ペンで○がついていました。
(み〜)
私の姉の珍解答です。
国語のテストで小林多喜二の作品名
『蟹工船』を答えさせる問題に、堂々と
『解虫工船』と書かれてありました。
教わった時は縦書きだったのに、
テストの答案用紙は横書きだったそうです。
やっぱり×でした。
(蟹食べたい)
高校生の漢字テスト。
「次の漢字の同音異義語を答えなさい
 『コウレイ化社会に備える』
 問:コウレイの会に出る」
娘の回答は「降霊」、でバツ。
正解は「恒例」
「間違っていない」と言いはっております。
(交霊の会?)
妹が小1の頃。国語のテストで
「大きな大きな象が、
 大きな大きな穴に落ちました」
という文章があり、問題に、
「どんな象が穴に落ちたのですか?」
とありました。
妹は力強い筆跡で
「おっちょこちょいの象」
と答えました。
「だって、大きな大きな穴に
 気がつかないんでしょ?」と妹。
先生は△をくれました。
(先生、ステキ!)
ぼくが高校1年生のとき、国語のテストで
「芥川龍之介の作品を3つあげよ」
という問題がありました。
その解答として、クールな読書家、T君は
『あばばばば』
というふざけた解答を書いていたので、
みんな不思議に思っていたところ
驚いたことに正解だったのです。
でも、珍解答ですよね。
(ミニボイラ)
私の彼のまつがいです。
小1の理科のテストで、
水槽にめだかが泳いでいる図があり、
「めだかの餌を8つ書きなさい」
という質問に対して,
純粋だった彼は
水槽に○を8つ描いたそうです。
カッコの中が空欄になっている
解答用紙を見た彼の母は、
「答えがわからない時は
 なんでもいいから埋めなさい!」
と言ったそうです。
彼は泣きながら
「描いてるもん!」と言ったそうです。
そうです。彼は、めだかのえさを
○(絵)で描いたのでした。
確かに売ってるめだかの餌は粒状だよね。
(こんな息子が欲しい)
父が小学生の頃。
国語の対義語のテストで、
「暑い→暑くない
 高い→高くない
 大きい→大きくない」
などと答えたそうです。
答案用紙には○も×も
書かれていなかったそうです。
その血を受け継いだ兄は、
同じく対義語のテストで、
「縮小→縮小じゃない
 寒冷→寒冷じゃない」
と答えました。
(間違いなのか?)
はい、みんなよく見直すようになー。
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あっ、それから!
みんなのなかに、まだ
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
読んでないっていう人、いるかー?
まだの人は読んどいたいほうがいいぞー。
テストには出ないけど、おもしろいぞー。
はい、じゃぁ、今日はここまで。
起立! 礼! 着陸!
♪キーンコーンカーンコーン。

イラスト:しりあがり寿


2007-02-06-TUE
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN