その1089
連載がはじまったころは、
「言いまつがい」っていうことばを
ふつうに人が使い出したらおかしいねぇ、
なんて話してたんですけど、
なんか、徐々に、徐々にそうなってきてる?
もっともっと広がるとおもしろいなぁ。
さ、今日は元祖「言いまつがい」!
言おうとしていたことと
違ったことを言ってしまうという
王道の失敗例をぜひご堪能あれ!
最後まで、ごゆっくりどうぞー。
高校時代の友達のたまり場で、
私は相性が悪いやつに一言いいたくて
話しかけていたが、相手はちゃかすばかり。
頭にきた私が怒鳴った一言。
「人の真面目を
 話に聞け!!」

場は一瞬固まり、次の瞬間大爆笑。
こぶしを握り締め、立ち尽くすワタシ。
(黒タマネギ)
この間、ミーティングの出だしで上司が
「本日のアジェンジャは‥‥」
と言ってしまい、
若干アワアワしている姿が
かわいらしかったです。
(あ)
お昼休みに会社から出て、
定食屋さんに行く途中、
すごく大きな犬が散歩していたのを
一緒にいた同僚に言おうとして、
「ほらみてー、
 豚のような牛‥‥
‥‥どこにも犬が出てこない。
(ゆ)
うちの会社は
コンバーターを扱う仕事をしています。
先日、お客様から
電話での問い合わせがありました。
「おたくのインベーダーは‥‥」
(イチ)
「めんつゆとポン酢、
 どっちかける?」が
メンズ、かける?」に。
男はかけないよ。
(にゃふよ)
あんかけ焼きそばを見て友人が
「具がタップリ!」
と言おうとして
「ぐったり!」
(s)
先日、職場の佐藤さんに、
火曜日が出番か聞こうとしたら
「カトウさん!」
と張り切って呼んでしまいました。
火曜日の「か」と混ざってしまいました。
(水曜日はストウさん)
衣替えをしていたときの母の言葉。
「あの、
 まんだら模様
 セーターが
 あるじゃろ?」
曼荼羅?! 仏様の模様のセーター‥‥。
母は斑(まだら)と言いたかったそうです。
しかし曼荼羅の描いてある
セーターは見てみたいです。
(チェリー)
大学の職員さんに
しばらくしてから来いと言われたので
「わかりました、あとで来ます」
と言おうとしたのですが、
「わかります、
 あとで来ました」
と言ってしまいました。
(未来が見える!?)
今日、会社で同僚が、
「俺、泳げないんだよねー」。
そして、私、
「へぇー、意外!
 のこぎりなんやー」。
そこで、同僚、
「うん‥‥あれ?
 それって、トンカチじゃない?」
同僚B
「それ、カナヅチやろー!」
結局、全部沈むから、
どれでもいいってことで同意した私たち。
(りさ)
朝、もたもた学校へ行く支度をしていると母が
ジャーゲジョージ
 持ってくの!?」と叫びました。
そのときの母は怒り気味だったので、
あまり揚足を取らず、
「ジャージ、上下ね? 持ってくよ」
と言いました。
母は「‥‥そう」と
笑いたいけど笑えないような複雑な顔でした。
その日の放課後、担任の先生が、
生徒が帰り始める中
「明日、
 ジャーゲジョージ
 忘れるなよ!」
と叫びました。
先生なら突っ込んでもいいかな、
と私はすかさず言いました。
「先生違うよ!
 ジャーゲジョージだよ!」
‥‥ま、間違えた。
(揚足取るのは控えよう)
友人の結婚式当日。
式の時間を前にして、
「そろそろ、
 さかめのかたずきの時間だぞ!」
と、連発していた。
(鯉太郎)
と、以上のような、
たいへんおかしい「言いまつがい」が
このページには毎日アップされているのですが、
その連載から傑作を選りすぐって本にしたのが
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』です。
まだ、お読みになっていない方は、
ぜひ、本屋さんで手に取ってみてくださいね。
お近くの本屋さんにないときは
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イラスト:しりあがり寿


2007-02-07-WED
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN