週末のこのページは、
「言いまつがい」にとどまらない
行動の「まつがい」を特集して
お届けするのがならわしです。
誰にでも起こりうるような
ちょっとした「まつがい」を読んで
くすくす笑ってもらおうというのが基本ですが、
たまにびっくりするような「まつがい」も
混ざっているので要注意です。
今日もご家族みんなで最後まで
どうぞごゆっくりお楽しみください。
コーヒーを入れ、新聞を読みながら
手探りで飲もうとすると
口に運んだのはマグカップではなく、
急須でした。
だって取っ手が似てるんだもの。
(とみぃ)
わたしの母は
デパートやスーパーで買い物をするときに
お店のポイントカードのかわりに
よく
病院の診察券を出してしまう
ようです。
この間は店員さんに
「お身体悪いんですね〜」
と同情されてしまっていました。
(ゆうこ)
寒い冬の朝、
メガネもかけずにトイレへ入ろうとしたら、
黒いセーターの
毛糸くずのかたまりが落ちていました。
そのゴミを何気なくつまむと、
そのゴミは慌てて
私の手の中から逃げていきました。
そう、それは
ゴキブリ‥‥。
泣き叫んで15分くらい
手を洗い続けたのは言うまでもありません。
(彼も動けないほど寒い朝)
朝、お弁当を作ろうと台所に行くと
シンクの中に、クモを発見!
こっちにきたら怖いので
水で流そうと奮闘するも
相手は微動だにせず‥‥。
「死んでる?」
よーく見てみたら、
昨晩夕食の付け合せでとった
ミニトマトのヘタ
でした。
もー! 朝からびっくりさせないでよ!
(何度もヘタにだまされ続けているズボラな主婦)
先日、朝食のときに、
いつものように母が湯飲みに温かいお茶を入れた。
飲もうとしたらなんかお茶に色がついていなかった。
どうみても、ただのお湯にしか見えない。
私「なんかこのお茶、色がついてないね」
母「そうなのよ。
そういうお茶
みたい。
ヘルパーさんが買ってきたの」
私、不思議に思いながら一口飲む。
私「味もないし、においもないよ。
やっぱりただのお湯じゃないの?」
母「
そういうお茶
なの」
私「もしかして、お茶の葉
入れ忘れたんじゃないの?」
母「ちゃんと入れたよ。
こういうお茶
なの」
私「ふーん」
私はお茶の葉入れ忘れたんじゃないのかなと、
ひそかに思っていた。
そして、昼食。
お茶を入れようとした母が一言。
母「お茶の葉、入れ忘れてたわ」
母ってそういうまつがいを常にやってても、
私はまつがってないと
最後まで言い張る人なのだった。
(tomchan)
主婦友達と喫茶店に入ったときに
やってしまったまつがいです。
2人とも紅茶を注文しました。
しばらくして、マグカップに入った
湯気のたった温かそうな紅茶が運ばれてきました。
外は特別に寒い日だったので、
早速フーフーと冷ましながら
両手でカップを握り締めて
「しあわせー!」「あったかーい!」「おいしー!」
などと感想を述べ合いながら
楽しく紅茶をすすっていました。
半分くらい飲んだところで、
友達がミルクを紅茶に注いだところ、
「あれ? 白い! これ何?」と騒ぎ出しました。
そのカップをのぞいたら、ただの乳白色の飲み物です。
ふとテーブルの端に目を移すと、
ティーバッグが置いてあるではありませんか!
マグカップが茶色だったので、
ただのお湯を飲んでいた
ことに
まったく気がつかなかったのでした。
人間の思い込みについて考えさせられた出来事でした。
(kikumaru)
母はほんとに早とちりをよくします。
ある日の夕方、地方版天気予報図が
テレビ画面に出ていました。
「東部:晴れ
北部:晴れ時々くもり
西部:晴れ」
これを見た母が一言。
「
おおざっぱな天気予報
やね〜。
不親切やわっ!」
日本列島を3分割した天気予報だと思ったようです。
(テレビ子ちゃん、見よか)
母が叔母の告別式にいくための
準備をしている時のことです。
彼女は「さぁこれで準備ができたわ」
とホッとしていましたが、
明らかに何か足りない気が‥‥。
黒い靴、手袋、数珠、コート、ハンカチ、
ティッシュ、携帯、財布、黒いカバン。
ここでやっと母は気づきました。
「喪服忘れたわ!」
危なく私服で出席するとこでした。
(サワウサ)
誰かの「まつがい」の記憶は
ほかの誰かの「まつがい」の記憶と
連鎖することがしばしばです。
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明日も「まつがい」の特集ですー。
イラスト:しりあがり寿
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2007-03-17-SAT
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN