世の中にはさまざまな「固有名詞」があります。
たとえば芸能人の名前、たとえば映画のタイトル、
商品名、ブランド名、キャラクター名、などなど‥‥。
そういった固有名詞を「言いまつがえて」しまった
愉快なエピソードを集めてみましたよ。
例によって傑作満載でお届けいたします。
どうぞ、最後までのんびりお楽しみください。 |
 |
 |
父が一言。
「そういえば、当選したんだってね、
なんでも東」。
父よ‥‥。
(K子) |
 |
デパートでベンチに座っていた時、
隣から聞こえてきた女子大生風の二人の会話。
A「ほら、妻夫木聡と柴咲コウが
出てる映画、『どろん』」
B「いなくなってどうするん?
『どろろ』やろ!」
すかさず突っ込まれていました。
(茶) |
 |
私の母は近く公開される映画のCMを見て
言いました。
「あっ、『どどろ』だ!!」
(David) |
 |
姉が
『東京タワー
僕とオカンと時々オトン』のことを、
『僕とオカンと
ドキドキオトン』
と言いまつがいました。
どんなオトン!?
(オカンと打ったら悪寒とでてきた) |
 |
速水もこみち演じるドラマ『東京タワー』。
キャスティングに違和感を感じている母の一言。
「もこみちには、
リリンキーの役は似合わんよ」
誰やねん。
(アバラボネ) |
 |
電車の中で女子高生が一生懸命
「ミッシェル・
ファン・エレガント」の
かっこよさを友達に力説していました!
あんた、かわいすぎる!
(猫背) |
 |
家で恐怖漫画
『エコエコアザラク』を
探していた時に、祖母が
「ああ、
『ニャンコニャンコ
アザラシ』なぁ、
そこの棚に片づけたわ」
と教えてくれた。
猫と海豹の交配か‥‥。
(ヤス) |
 |
うちの母は、うろ覚えの人名を
勘と勢いだけで誤魔化そうとします。
先日も、
「ほら‥‥誰だっけ、あの、
オリンピックで昔メダルとった‥‥
スエヒロ・モンジ?」
お母さん‥‥誰ソレ。
(恐らく森末慎二氏かと) |
 |
うちの母に
「クリニーク」の口紅をあげたときのこと。
後日、
「まきちゃんにこの間もらった、
ホスピタルの口紅が‥‥」と。
クリニーク→クリニック→ホスピタル?
(マキシム) |
 |
ダンナが中国土産に
珍しくブルガリの香水を買って帰ってきた。
せっかくなので寝るときにつけようと思って
寝室に置いておいたらダンナが一言。
「ゴルバチョフは
どこにおいた?」
う~ん。似てなくもなくもなくもないが。
(どんちゃん) |
 |
結構前のことですが、
大学の教授がペリー来航の話で 「ペルー」って言ってました。
まさかこんなベタなまつがいを?
と思い周りの学生を見ると皆ノーリアクション。
講義が終わって友人達に聞くと
「気づかなかった」と頼りない返事。
自分の聞き間違いかと思い始めた時、
友人の一人が「あ、私ノート取ってるかも」
早速ノートを開くと‥‥
ノートの片隅に 「ペルー」の文字がぽつん。
よかったー、聞き間違いじゃなくて。
てゆーか、書く時気づこう!
(志) |
 |
国語の先生の言いまつがいです。
「世界の三大美女、
クレオパトラ、楊貴妃ときたら
小野妹子だよ!」
先生、それは男では‥‥‥‥?
(小野小町) |
 |
私がインターネット初心者で、
「ニフティ」と言おうとして 「ヤフー」と言ってしまう、
またはその逆、
というまつがいを時々していたころ、
友人と大型書店で待ち合わせ。
彼女は会うなり
「ねえ、ニフーってさ‥‥」
と話しかけてくるので
「そういうまつがい方もあるんだ」
と勝手に納得して
「それってニフティの事? ヤフーの事?」
ときくと彼女は怪訝な顔をして
「え? 作家でいたじゃん」
と傍らの書棚を指さしました。
そこにあった本の背表紙には
「永井荷風」と。
カフーだ、カフー!
(三毛猫) |
 |
職場の後輩 「プーさんって
くまでしたっけ?」
私「はぁ? くまのプーさんじゃん‥‥」
職場の後輩
「間違えましたぁ~。
プルートって言おうとしたんです~」
(犬だし‥‥) |
 |
弟「なんかジュースあるー?」
母「バリヤースならあるよ」
(そればバヤリース) |
 |
固有名詞に限らず、あらゆる「言いまつがい」を
私たちはいつの日にも募集しているのです。
どうぞあなたも気軽にご参加ください。
下の「投稿する」ボタンをクリックして
その失敗発言をかいつまんで書きつづり、
まあ、こんなもんかな、と思ったら
時間をかけて見直したりせずに
ポチッと送信ボタンを押してください。 『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』には
選りすぐった連載の傑作を
それぞれ700以上も収録しています。
本屋さんで見かけたら、
ぜひ一度、手に取ってみてくださいね。 イラスト:しりあがり寿 |