その1159
あれれ? どうにも話が通じないぞ?
どこかで話が変わったのかな?
おれが悪いの? あいつが悪いの?
ねえ、ねえ、さっきから、なんの話してる?
そうです、今日の特集は「かみ合わない会話」!
「言いまつがい」と「聞きまつがい」と
「かんつがい」あたりが織りなす
世にもマヌケなハーモニーをご堪能ください。
最後までごゆっくりどうぞー。
高校生です。
今日の部活での、お昼を買いに行く前の
かみあわない会話。
友「(ひそひそ声で)
ねぇ、
チャリ
持っとる?」
私「え、何? チェ?」
友「チェじゃなくて
チャ!
」
私「あぁ、
茶
ね‥‥
持っとるけどそんなにない」
友「
貸して!
」
私「イヤ、貸してって‥‥
あげる
よ」
友「え‥‥、や、ええよ別に」
かばんからペットボトルを出した私に
友達は目を丸くしてびっくり。
(こんちゃん)
受験を控えた時期に、
教室でかみ合わない会話が発生しました。
友達「ねぇ、○○○(私)って
水性インクー?
」
私 「えっ‥‥、いや違うけど
(いきなり何を言うんだ)」
友達「うそ〜!
この前言ってたじゃん!!
違うの?」
私 「(言ってないよ!)
うーん、しいて言えば
油性派
かなあ」
友達「???」
私 「何でいきなりインクの話なの?」
友達「推薦で行く? って言ったの!!」
(普段は天然な君も悪い)
初詣に行って、おみくじをひいて、
「商売は利少なしだって〜」
というと友人が
「えー、よかったじゃん」
「なんで!?
利少なし
だよ?」
「
リスク無し
、でしょ?」
おみくじにカタカナ言葉って
普通使わないと思いますが。
(三毛猫)
中学時代。
兄は初めてできたクリスチャンの彼女に
教会でのX'masパーティーに誘われ、
自転車でせっせと出掛けました。
その頃、近所では
自転車の盗難が多発していたのですが、
真っ暗になった帰り道、自転車をこいでいると
巡回中のお巡りさんに呼び止められました。
「これはキミのか?」
「そうです」と疑われる中学生。
「こんな時間にどこ行ってたんだ?」
「
きょうかいいって来た
んです」
するとおまわりさん、
「だから、
どこへ行ってきた
のか
聞いてるんだ」
「
きょうかいいってきた
んです!」
すると怒り口調でさらにおまわりさん、
「だから! どっから
きょうかえってきた
か
聞いてるんだ!」
「きょうかえってきたんじゃなくて、
教会、行ってきたんです!」
おまわりさんは急におとなしくなり
「ん‥‥、行っていいぞ。
気をつけて帰るんだぞ」
とやさしく見送ってくれたそうです。
(妹neko)
ウチの母はものの名前が思い出せないお年頃で、
ほとんどアレやアノで会話する。
昨日の夜、私の手の乾燥がひどく、
母に相談してみたところ、
「なんか、ほらアレ、絹の手袋して寝たら
アレ
に効くらしいよ」
「アレに効くって
どれ
に効くねん」
「だから
アレ
やって、
ア・レ
」
「だから
アレ
ってなんやねん!」
「違う違う!
アレはソレじゃなくてアレやねん!!」
「はぁ??」
「アレじゃなくて、
荒れ
、
手荒れやって!」
という会話を展開してしまいました。
(ぬぅみん)
正月、ざわざわした居酒屋での会話。
友「そうそう、
『もらいもの』
っていえばさー」
私「え、
ドラえもん?
」
友「うん、年末にちょっともらったんだけどさー」
私「へえぇー(ぬいぐるみとかかな?)」
友「年が明けたら明けたで、
また大量に来たんだよ!」
私「え、
ドラえもん
が大量に来たの!?」
友「そう! 大量に!」
私「そりゃあ、大変だったねえ!」
もらったものは大量の白菜と大根で、
それはそれで確かに大変だったそうです。
(ドラいもん)
昼休み、友人(男性)と話していた。
友「ゆうべ、急に
オカン
来てなぁ、
びっくりしたわぁ‥‥」
私「へぇ、ずっと連絡取ってなかったのに?
急にどうしたんやろねぇ‥‥」
友「オカンや! オカン!」
私「うん。何しに来たん?
今頃になって‥‥」
友人「ちゃうって! オ・カ・ン!」
友人が言いたいのは
「悪寒」
だった。
今日に限って難しい言葉使うな!
(オカン=お母さんの方言)
いやぁ、ほんと、
いろんなパターンがあるなぁ。
それはさておき、みなさまからの絶えざる投稿が、
このコーナーの源です。
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イラスト:しりあがり寿
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2007-04-18-WED
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN