ふつうの人が、ふつうに暮らしていれば、
きっと、なにかしら「まつがう」のです。
アレしようと思ってコレしちゃったり、
コレかと思ってたのがアレだったり。
さあ、毎週、土曜日と日曜日は
そういった「まつがい」を特集してお届けしています。
日常に生じたさまざまな「まつがい」を
どうぞのんびりお楽しみください。
以前、職場へ
買ったばかりのシャツを着て行ったとき。
同僚が一言、「おニューの服ですね」と。
僕をよく観察してる人だと思ったら、
「半額のシールが背中に張ってあります」
と、言われた。
(のざらし)
昔、祖母の家の庭にナメクジが出て
台所にあった「塩」をかけたのですが、
いっこうに溶ける様子がありません。
「砂糖じゃないはず」と思いつつ
入れ物をよく見ていると、そこには‥‥
「味の素」と書かれていました。
(当時、味の素の存在は知りませんでした)
実家で、妹に「何か飲む?」と聞かれたので、
わたしはココア、
母はミルクコーヒーをオーダー。
数分後、できあがりを渡しながら、妹が一言。
「なんだか味見したくないくらい
 まずそうなのができた。なんでだろう」
たしかに、ミルクコーヒーはみそ汁のようだし、
ココアもなにか分離している。
母「‥‥のむヨーグルト入れた?」
牛乳よりもそれっぽいパッケージが
冷蔵庫に入ってました。
(なおこ)
ぼくも、弟も仕事で家に帰れない日が
つづいていたある日、
心配してるだろうと思い、家に電話を入れました。
ぼく「ジョリー(犬・外で飼っている)は
   元気にしてる?」
母 「今日は帰って来て、
   2階で寝てるよ」
また弟とまつがっておりました。
(ミニボイラ)
先日、母の誕生日ということで
ちょっとリッチな
中華料理店に行ってまいりました。
たくさんの注文をして
楽しみに料理を待っているとき、
母が「料理、楽しみだね」と言いながら
なぜかおしぼりを
カバンに詰め込もうとしていました。
‥‥誕生日プレゼント、それでいいの?
(ぷらす)
何年か前、職場に遅刻しそうだったので
タクシーに飛び乗り、
「○○電鉄の伏見桃山駅まで」
と言いました。
しばらく走ったところで
知らない場所に来ていると気づき
運転手さんに確認すると
「××電鉄の桃山御陵前駅
に向かっていたことが判明。
しかも運転手さんは新人で
伏見桃山駅を知らないと言い、
私は桃山御陵前駅どころか
家の方角もわからない有様。
大遅刻となりました。
(出勤中迷子)
夜中にトイレに起きたときのこと。
気がつくと、
居間のこたつに入っていました。
寝ぼけた自分が少しおもしろくなって、
バカだなぁとブツブツ言いながら
ニヤニヤしていたら、
父が起きていたようで声をかけられました。
「‥‥おい、何してるんだ?」
急に話し掛けられてびっくりしたのですが、
寝ぼけたことが恥ずかしかったので、私は
「寒いから、入ってるの」
と、さも当たり前のように言いました。
父は「そうか‥‥」と言って、
こたつのスイッチをつけてくれました。
私はトイレに行きたかったのですが、
スイッチをつけてもらった手前、
しばらく動けず必死にこらえていました。
父は、夜中に真っ暗な居間で
スイッチのついてないコタツに入りながら
ニヤニヤしている娘を
怪しく思ったに違いありません。
(ローゼン)
葬儀の司会の仕事をしたときのことです。
滞りなくすみ帰路についてふとバッグを見ると
なんと、私のバッグの中に
ワイヤレスマイクが入っているのです。
さきほどの会場のマイクを
司会台に置いてくるべきところ
急いでいたので、資料とともに
自分のバッグに入れてしまったようなのです。
何年もMC(冠婚葬祭)の仕事をしていますが初体験。
あまりのことに、驚きよりもおかしさがつのり
道端で一人笑ってしまいました。
MC仲間は
「つらいとき、悲しいとき
 この話を思い出すと笑いがこみ上げる」
と重宝がってくれています。
(まいまいく)
職場で人とぶつかりそうになり、
とっさによけようとして、
なぜか後ろにツーステップを踏んでしまい、
爆笑されました。
(業務用ココア)
アハハと笑ったあとで、
はたと自分の「まつがい」に思い当たったならば、
どうぞお気軽にご投稿ください。
下の「投稿する」ボタンをクリックし、
ことのあらましをササッと書いて
何度も見直したりせずに送信ボタンを押してください。
明日も「まつがい」の特集ですよー。

イラスト:しりあがり寿


2007-05-19-SAT

 

 

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