さ、今日も行ってみましょう。
週末のお楽しみといえば、これ、
全国のみなさまから寄せられた
さまざまな「まつがい」の特集です。
誰にも悟られない孤独な「まつがい」から
衆目に恥をさらすオープンな「まつがい」まで、
本日も傑作を多数とりそろえてございます。
どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。
中学生の時、
糊だと信じきってノートに塗り続けたものは
リップクリーム
だった。
途中で気づいたが、はずかしくて、
誰にも気づかれないようにしまった。
(うめきち)
デスクワークでいつも
マウス片手に仕事をしている私。
2枚にわたる資料に目を通していた時のこと。
1枚目の資料の最後まで読み終え、
2枚目に移そうと試みるも全然動かない。
ふと気づくと、
マウスのホイールを
一生懸命回していた自分がいた。
(資料は紙なのに)
娘が幼少の頃の話です。
冬のある朝、ボールペンを使おうとして、
インクが出ない様子。
「そんな時は『ハァー』って息を吹きかけ、
あっためるといいよ」
と教えてやりました。
すると彼女、唇を尖らせて
「フーフー」
しだしたのです。
冷まして、どうする。
(ヤスジロー)
あれは私が免許とりたてのころ、
隣町の友人宅へ遊びに行った帰りのことです。
慣れない田舎道で、
しかも見えづらくなったコンタクトレンズ‥‥。
注意しながら山道を曲がると、いきなりの赤信号。
それが、いつまでも赤!
それもそのはず、奥まった所にある
居酒屋の提灯
でした。
幸い、後ろに車はいませんでした。
(ハッピー)
あっ、子供の幼稚園バスが帰ってくる時間だ。
机の上の携帯電話を
カバンの中に入れて、ダッシュ!
よかった、間にあった。
いつもより、ちょっとバス遅いのかな?
と携帯で時間を見ようとしたら
カバンの中にあったのは、
穴あけパンチ‥‥。
色も形も用途も何もかも違いすぎー。
(る)
ある日の朝、寝ぼけ眼で
テレビのリモコンを押しましたが
何度押しても音が聞こえません。
電池切れか? とよく観たら
手にしているのは‥‥
携帯電話
でした。
そりゃテレビだってそんなことされても
対応に困るだろーと妙に納得し、
スイッチを入れに行きました。
その数日後携帯電話のマニュアルを読むと、
なんとその携帯には
テレビリモコン機能が搭載されている
(そのソフトを起動していなかったので
まだ使えなかった)と判明。
これってまつがってたの?
まつがってないのかな?
(ねーくん)
もう30年以上前のまつがいを思い出しました。
母は用事ででかけてしまい
私は初めてひとりでプリンを作っていました。
レシピを見ながら一生懸命材料を量っていた私は
ふと砂糖の量を見て困惑しました。
そこには「カップ1/4〜1/3杯」と書かれていました。
まだ学校で分数を習っていなかったのです。
音を立てそうなほど脳みそをフル回転させて
出した結論は
カップ3〜4杯
のことだな、と。
砂糖を量りながらあまりの大量さに多少たじろぎつつ
そのとき家にあった砂糖を全部使い
(それでも足りなかった)
ようやく出来上がったプリンの味は‥‥
脳天に突き刺さるほど甘かった。
はじめて1人でがんばったプリンが
無残にも失敗して、うちひしがれた私は
「みーこはふとんの中でないてます」
と書き置きして
母が帰ってくるまで布団に入って号泣しました。
ほろ苦い小学生時代の思い出です。
(みーこ)
和風の喫茶店でコーヒーと勘違いして
しょうゆをカップに注いだ
ことがあります。
陶器製でかわいいしょうゆ差しでした。
(道楽娘)
うわ、こういうの、やったことある!
そう思った瞬間こそが初投稿のチャンスです。
下の「投稿する」ボタンをクリックし、
心に残るその出来事を簡潔に書き記し、
これでいいのかなあ、おもしろいのかなあ、
などと不安がることなく、
すみやかに送信ボタンを押してください。
明日も「まつがい」の特集ですよー。
イラスト:しりあがり寿
はじめて投稿する方へ
2007-06-09-SAT
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN