その1215
「まつがった」文面にまったく気づかず
先方へと送信されてしまったメール。
それを私たちは「誤メール」と呼んで親しんでいます。
ほんのちょっとした文字の「まつがい」が、
えもいわれぬ微妙なおかしさを醸し出します。
飛び交うメールの数が増えれば、
当然「誤メール」もたくさん生じます。
全国から届いた愉快な「誤メール」を
今日ものんびりとお楽しみくださいませ。
「貴兄」か「貴殿」かで迷い、
結局「貴殿」でメール送信。
いま読み返したら
「兄貴」になってました。
(zebra)
内定をいただいた企業からの
メールに返信しました。
送信ボタンをクリックしたあと、
なんとなく違和感を感じて
見直したら、冒頭、
「ご無沙汰しとります」と。
(なお)
友人との待ち合わせに遅れそうだった時に
「ごめん、3分遅れる」
とメールを打とうとしたのですが、
変換モードが間違っていたらしく
「ごめん、d分遅れる」
と打って送ってしまいました。
友人いわく、「数学の問題かよっ!」
(ささき)
休日、友人がいろいろ親身になって助言をくれた。
家に帰ってからも彼女の助言をありがたく思い、
お礼のメールを送った。
どうやらあわてたのか、
「貴重なアドバイスありがとう」
と入力したつもりが、
「貴重なアドレスありがとう」
となってしまった。
(しなもんの母)
中国出張する友人に
お土産催促のメールをおくりました。
「ビーズのバックが欲しい」
と送ったつもりが
ボーズのバッグが欲しい」
と書きまつがったようで‥‥
「そんなのなかった」と
パンダのストラップを買ってきてくれました。
(みこっこ)
友人と遊びに行く約束をしたその前日、
「どうやって行く?」
と来たメールの返信に
「ごめん、まだ行き方決めてないよ‥‥」
と送ったつもりが、
「ごめん、
 まだ生き方決めてないよ‥‥」
と送っていた。返信は
「生き方?
 うん、あたしも決まってないよ‥‥」
だった‥‥。友よ‥‥。
(しあ)
本社から重要な会議のお知らせが、
Eメールで送られてきました。
「今回は従来の議題に加え、
 意見交換(フリーとキング)
 を行う予定です」
もちろん「フリートーキング」のことなのですが、
見た瞬間、2部構成かと思いました。
(にゃんしー)
友達に飲み会の詳細メールをしたときのことです。
「ワイン飲み放題だから」と送ったら
「えーーー見るだけで飲めないのか!」と返事が。
「ワインの見放題」
となっておりました。
(おたまはん)
うちの社長は蘭が大好きで
オフィスには蘭の鉢がたくさん置いてあり
お花のブログなども作っています。
シンビ(シンビジューム)の新しい鉢が届いた日に
社長からメールが届きました。
黄色いシビン
 写真を撮っておいてください」
それはちょっと‥‥。
(ぷよ)
お得意様から、メールでデザインの依頼が。
「我が社『創立10執念』
 マークデザインをお願いします」
(会社が10年存続したのは社長の執念)
A部長はメールをわざわざ印刷するくせに、
プリンターのところに出しっぱなしにして
何日も取りに来ないので、
私は時々その印刷したメールを
まとめて席まで届けている。
部長は自分が送信したメールまで印刷するのだが、
その最後に
「姉が言い足します」
とあった。
部長は困った時にはお姉さんに頼るらしい。
(お願い致します)
母親に、帰りに買って帰るものの
リストを確認したところ、
返信のメールがすぐにきて
「!お願いします」でした。
あえてびっくりマークを先に出す、という
余りの斬新さに笑いました。
もちろん、本人は指摘するまで
気がついてなかったです。
(月)
あなたも受け取ったことがあるでしょう?
あるいは、送ったことがあるでしょう?
どちらの場合でもかまいません。
そこに「誤メール」があるならば、
下の「投稿する」ボタンをいますぐクリック。
むろん、「言いまつがい」の投稿も常時募集中です。
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
全国の大手書店やネット書店などで好評発売中。
どうぞよろしくお願いします。

イラスト:しりあがり寿

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