その1221
久々に「まつがい電話」の特集です。
と、いいましても、
「○○さんのお宅ですか?」
「いいえ、違います」
「失礼しました」
というようなありふれたやつじゃありません。
どことなくおかしな、なんとなく変な、
ことによったらちょっとドラマティックな、
電話にまつわるさまざまな「まつがい」。
まとめてたっぷりお届けいたします。
どうぞ、最後までおつき合いくださいませ。
留守電を再生すると
「○○おばちゃんだけど、
 あんた帰ってきなさい。
 こんな時にこないでどうする。
 大事な法事でしょう。
 親を困らせないの」
後ろからは読経の声と
親戚らしい人たちの会話が‥‥。
当時は、年に2、3回、
葬式と法事があったころだったので
日時を間違ったと思い、
慌てて実家&田舎にまで確認し、
間違い電話と気がつきました。
(i)
数年前、自宅から
札幌の友人宅に電話した時のこと。
電話に出たのは、知らない声の女性。
しかも、なぜか英語。
どうやら、会社の電話の
「外線0発信」が習慣になってしまい、
札幌011の前に0をつけてしまったらしい。
001+国番号1で、
アメリカに電話してました。
(とも)
仕事をしていると、
どこかで内線電話が鳴っていました。
誰もとらなかったので私がとりました。
「はい、管理部です」
「技術部の○○です。
 ××さん(先輩)ですか?」
いいえ、あなたの奥さんです‥‥。
(夫は同じ会社の違う部署勤務)
仕事中、打ち合わせが終わり、
携帯を見ると、母から着信アリの表示。
珍しいな‥‥何事?
とミョーな胸騒ぎがして、
早速母の携帯にかけてみると‥‥。
私「プルルルル、プルッ‥‥(あ、かかった)」
母「お母さん?!」
私「??? お母さん?」
母「お母さん?!」
私「いやいや、お母さん?」
母「‥‥」
私「いやいやいや、お母さん?」
母「なんや、アンタか。
  おばあちゃんの番号と間違えたわ。
  アンタには別に用はありません!
  (なぜかキレ気味?)
  はい、じゃ切るよ!」
ブチッ。‥‥ツーッツーッツーッツーッ‥‥。
携帯を耳にあてたまま、ポツーンとたたずむ私‥‥。
母よ、お母さんはアナタです‥‥。
(しろくろ)
自宅でウトウトと昼寝をしていると、
電話が鳴りました。
出てみると聞き覚えのある男性の声で
「あ、オレ」
彼氏からの電話に少しウキウキしながら
雑談に花を咲かせていました。
彼「ところでオマエなにしてたん?」
私「今? 寝てた」
彼「へぇ~‥‥どんな格好で?」
私「どんなんて、スウェットやで」
彼「‥‥ふぅん‥‥
  どんなパンツはいてんの?
  ‥‥はあはあ」
私「は~? 何言うてんの」
ガチャ。ッツーッツー。
そこで電話が切れました。
私は、彼がふざけて
変態チックな質問をなげかけたうえに
一方的に電話を切ったことに腹を立て、
すぐ彼に電話をかけました。
私「なんで勝手に電話切るんよー!」
彼「え? 電話なんてかけてへんぞ?」
彼氏だと思っていたのは
本物の変態だったようです。
(ハル)
父はケータイの留守番メッセージを
自分の声にしたい!
と慣れないケータイの説明書を片手に
一生懸命設定していました。
15分後、父が得意げに私に
「電話してみてくれ」と言うので
しょうがないな~、
と父のケータイに電話してみると‥‥。
「ただ今電話に出ることができません。
 発信音の後に、
 ピーッと言ってください
ピーー(発信音)。
大笑いしながら、
「ぴーっ」と言ってあげました。
(いまでも父のメッセージはこれ)
ありませんか? こういうの?
思い出したいまこそが投稿のチャンスです。
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文章の流れなどを丁寧に見直すことなく
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『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
どうぞ、よろしくお願いします。

イラスト:しりあがり寿

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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN